第1編
40 第1編・物質の状態
* 69. 結晶の析出量 硝酸カリウムの水に対する溶解度は, 20℃で 32,60℃で109
80 ℃ で 169g/100g水である。 硝酸カリウムの水溶液について,次の問いに答えよ。
(1) 60℃ の 35% 水溶液100gを20℃に冷却すると, 析出する結晶は何gか。
(2) 60℃の飽和溶液100g を 20℃に冷却すると, 析出する結晶は何gか。
E
(3)80℃の飽和溶液を20℃に冷却したところ,硝酸カリウム 100g が析出した。最初
の飽和溶液は何gか。
(4) 80℃の飽和溶液100gを40℃に冷却すると,39g の結晶が析出した。40℃の硝酸
カリウムの水に対する溶解度はいくらか。
[Tom\M
(5) 60℃の飽和溶液100gを加熱して80g に濃縮したのちに20℃に冷却すると, 析出
する結晶は何gか。
N
2
(Iom\a) M (Tom)
▶ 10,88
例題
第
1
30 第4章溶液
69 (1) 14g (2)37g (3)196g (4)64g/100g 水 (5) 43g
結晶の溶解量や析出量は, 溶解度と飽和溶液の質量を基準にして考える。
析出量 [g]
10 溶質の質量 〔g〕
S
飽和溶液の質量 [g] 100+s 飽和溶液の質量 〔g〕
S, S1,S2 : 溶解度 (S2>s1)
(1) 35% 水溶液100g中の水は 65g, 硝酸カリウムは35g である。 20℃
で水 65g に溶ける硝酸カリウムは, 32g×
65g=20.8g。よって,
100g
結晶の析出量は, 35g-20.8g=14.2g≒14g/
(2) 水 100gの場合, 60℃の飽和溶液は100g+109g であり, これを
20℃に冷却すると溶解度の差の109-32gの結晶が析出する。 し
たがって, 飽和溶液100gの場合の析出量をx [g] とすると,
析出量 〔g〕
S2-S1
飽和溶液の質量 〔g〕 100+ S2
x=36.8...g = 37g
(3) 水 100gの場合, 80℃の飽和溶液は100g+169g であり, 溶解度の
差の169-32g の結晶が析出する。 したがって, 用いた飽和溶液を
y〔g〕 とすると,
=
より,
S2-S1
100+ S2
x [g]_ _109g-32g
=
100g 100g+109g
そこです
わかりにくくてすみません。