(10)
①質量[g]と物質量について聞かれたら、モル質量[g/mol]を思いつく。
※モル質量は原子量、分子量などにg/molをつけて表すのでしたね
モル質量とは単位からもわかるように、物質1molの質量[g]のことです
硫酸のモル質量は、1.0×2+32.1+16.0×4=98.0g/molです。
すなわち、硫酸1molの質量は98.0[g]です。では、硫酸294[g]は何molか?
1mol:98.0[g]=◻️mol:294[g]
98.0×◻️=294
◻️=294/98.0=3.00=3.0[mol]
すなわち、硫酸294[g]は3.0molになる
②個数と物質量[mol]について聞かれたら、アボガドロ定数6.0×10^23/molを思い付く
アボガドロ定数は単位を見たらわかるように、1molに含まれる原子や分子の数は6.0×10^23個である、という意味であ
る。(正確に言えば、原子や分子の6.0×10^23個の集団を1molとする)
アボガドロ定数より1molに含まれる分子の数が6.0×10^23個であるから、
4.82×10^24個の硫酸分子の物質量は
1mol:6.0×10^23個=◻️mol:4.82×10^24個より、
6.0×10^23×◻️=4.82×10^24
◻️=約8.0
よって、答えは8.0mol
(11)標準状態の気体の体積、とかかれていたら気体の体積[L]と物質量の関係からもとめられないかと考える。
気体の体積[L]と物質量の関係について聞かれたら、標準状態の気体は種類によらず
22.4L/molであったことを思い付く。
すなわち、標準状態の気体1molは22.4Lの体積を占めるということ
では、1.00Lは何mol?
1mol:22.4L=◻️mol:1.00L
22.4×◻️=1.00
◻️=1.00/22.4=約0.0446[mol]
すなわち、今回の気体は1.43gが0.0446[mol]ということ。
気体のモル質量をx[g/mol]とすると、
1mol:x[g]=0.0446mol:1.43g
x=約32g
よって、気体の分子量は32g
続く
(13)まず、言葉の意味から
質量パーセント濃度とは、
溶液の質量に対する溶質の質量の割合
密度[g/mL]とは
溶液1mLの質量[g]
モル濃度とは
溶液1Lあたりに含まれる溶質の物質量mol
今回は、最終的に0.10mol/Lの水溶液を1L=1000ml作りたい
ⅠⅠ
希硫酸1Lに対して硫酸が0.10molの割合で含まれている溶液を1000ml作りたい
ⅠⅠ
「硫酸が0.10mol含まれている希硫酸を1000ml作りたい」
ⅠⅠ 硫酸のモル質量は、98.0g/molであるから、
「硫酸が0.10×98.0=9.8g含まれている希硫酸を1000ml作りたい」
密度[g/cm^3]とは、溶液1cm^3(1ml)の質量[g]のこと。
すなわち、1.84g/cm^3とは濃硫酸1mLの質量は1.84gであるということ。
すなわち、濃硫酸x[mL]の質量は1.84x[g]である。
今回、濃硫酸の濃度は95%であるから、1.84x[g]の95%が濃硫酸に含まれる硫酸の質量である。すなわち、濃硫酸に含まれる硫酸の質量は1.84x×0.95[g]と表せる。
これが9.8[g]であればよいから、1.84x×0.95=9.8
x=約5.6ml
以上より、濃硫酸5.6mlに水を足して1Lにすると、0.10mol/Lの希硫酸が1Lできる
分からなければ質問してください
(14)ポイントは右辺と左辺の元素の数を同じにすること。
①左辺にはCが8個あるので、右辺もCの数を8個にしないといけない。
なので、右辺でCの数に関係あるbが8になる。
左辺にはHが16個あるので、右辺もHの数を16個にしないといけない。
なので、右辺でHの数に関係あるcが8になる。
すると、右辺でOの数がb×2+c、すなわち、16+8=24個になるから、
左辺にもOが24個ないといけないから、a=12
②も同じやり方です。
分からなければ質問してください
12番求め方は分かります。
(12)どこから説明したらよいか判断するために聞きます。
NaCl 20gを水100gに溶かしました。このときの質量パーセント濃度はわかりますか?
また、Na2CO3・10H2Oのモル質量は求められますか?