|A|のことを、det(A)と表すことにする。
n次正方行列A,Bについて、一般的に det(A)*det(B)=det(AB)が成り立つ。
ここで、det(A)*det(A^{-1})=det(A*A^{-1})=det(E)=1
det(A^{-1})*det(A)=det(A^{-1}*A)=det(E)=1 (Eは単位行列を表す)
したがって、det(A^{-1})がdet(A)の逆元(つまりdet(A)^{-1})であることが分かる。(Q.E.D)
(補足)
a,bに対して、ab=ba=1を満たすとき、bをaの逆元という。