熟語がひとまとまりになるかどうかは、
その熟語によるのでなんとも言えません。
この文構造の説明はSVOを説明するために細かいことを省いていますが、あえて追求すると
He enjoys がSVで
<taking care of small children>がO
この<>のなかで
takingがV
careがO
of small childrenがcareを修飾するM(形容詞句)です。
つまりめっちゃ細かく印を書くと
<taking <care [of small children] >>
っていうことです。
<>が名詞のまとまり
[ ]は形容詞句のまとまり のつもりで印を振りました。
takingは動名詞なので、それ自体が名詞の働きをします。
だから動詞enjoyの目的語になります。
だけれども、takingは元々は動詞のtakeですよね。
だから、
動名詞になった後も動詞としての働きも残していて、
takeは他動詞だから後ろに目的語を取るんです。
その目的語がcare of small childrenです。
こういうふうに考えると、上に書いたように
< >とかの"カッコのなかにカッコがある"
というような構造になるんです。
なぜ<care >のまとまりのなかに[of〜]があるのか
というと
語順の理屈でいうとcareが名詞で、
前置詞+名詞(of〜)は、
修飾したい名詞の後ろにつくから
ということです。
careをof small childrenが修飾している。
care [of small children] っていうのは
「[幼い子どもの]世話」ですよね。
ってことは
世話 がなかったら[幼い子どもの] は言う意味がないですよね。[幼い子どもの] を受ける名詞がないからです。
だから
care という単語を軸にして
care of small children
がひとまとまりになっている。
そして
<care [of small children]> が
ひとまとまりの<>名詞のまとまりを成していて
これがtaking の目的語になっている
さらにtakingは動名詞だから
<taking <care [of small children] >>自体が
名詞のかたまりになっていて
これがHe enjoys の目的語になっている
というのが、この文の構造を細かい説明になります。