■49.ホルモン分泌の調節とその異常 次の文章を読み,以下の問いに答えよ。
動物の体内環境は,自律神経と内分泌腺でつくられるホルモンのはたらきによって
ほぼ一定に保たれている。ホルモンの分泌量の調節には, 間脳の視床下部や脳下垂体
前葉が重要な役割を果たしている。例えば, チロキシンが不足すると視床下部から
|(7)が分泌され, その結果, 脳下垂体前葉から()]が分泌される。()]は, 甲
状腺に作用してチロキシンの分泌を促進する。また, チロキシンが増加すると, 視床
下部や脳下垂体前葉に作用して, )]や)の分泌を抑制するので, チロキシン
の分泌量が減少する。このように血液中のホルモン濃度が高いとホルモン分泌を抑制
し、低いと分泌を促進するようにはたらくことを()」の という。
このようなしくみが機能しなくなった病気がある。例えば, 甲状腺機能低下症は.
血中に分泌されるチロキシンの量が減少し,その結果として,各組織の機能や代謝に
異常が生じる症候群である。その原因には, (a)チロキシンの合成に必要なヨウ素の欠乏,
(b)甲状腺の障害,(c)脳下垂体の障害,(d)視床下部の障害などがある。
(1) 文章中の に適する語句を記せ。
(2) (c)や(d)の障害によって, 甲状腺機能低下症が起こる理由をそれぞれ簡潔に述べよ。
(3) (a)~(a)の原因により, 甲状腺機能低下症を発症したネズミ (それぞれをネズミ(a)~
(d)とする)について, [(イ)]の血中濃度を測定した。()]の濃度が正常のネズミ
より高かったのは, ネズミ (a)~(a)のうちどれか。すべて答えよ。
(4)甲状腺機能低下症を発症したネズミ(a)~(d)について、
の血中濃度を測定した。(イ)]の濃度が投与前の濃度より高かったのは, ネズミ(a)
~(d)のうちどれか。すべて答えよ。
[(7)]を投与した後,
(10 大阪薬大 改)