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科学部の二郎さんは、授業で水溶液の性質を学び、イオンや電気
分解に興味を持ち、実験1,2を行った。あとの問いに答えなさい。
<実験1>図1のように、スライドガラスに食塩水でしめらせたろ紙を置
き、両端を金属製のクリップではさんだ。 その上に青色リトマス紙を置
き リトマス紙の中央に塩酸をしみこませた糸をのせ電流を流した。
その結果,糸と接している部分の青色リトマス紙が赤に変色して,
変色部分が糸から陰極の方向に移動した。 なお、図2は図1の装置の
一部を拡大したものである。
<実験2>図3のような装置を用いて, うすい塩酸と塩化銅水溶液の電
気分解を同時に行ったところ、電極A~Dのうち、3つの電極から
は気体が発生し,塩化銅水溶液の一方の電極には銅が付着した。
間1
下線部①について, 変色部分が移動した理由を説明した下の文の
( に適当な語句を入れて、文を完成させなさい。
青色リトマス紙を変色させるイオンが (
)の電気を帯び
ているので、電流を流すと陰極の方向に移動した。
図2
F
青色リトマス
食塩水でしめらせた
図3
電極A・
TI
塩をしみこませ
うすい塩酸
HINC-
4514
金属のクリップ
スライドガラス
電極D
TINE
S
塩化水溶液
問2 塩化銅水溶液について, 塩化銅が電離しているようすを表す式を, 化学式やイオン式を使い (例)
にならって書きなさい。 (例) XY → X + + Y-
問3 下線部②について、2つの電極からは同じ気体が発生した。 その電極をA~Dのうちから二つ
選び,記号で答えなさい。 また, その気体の性質として適当なものを、 次のアーカから二つ選び、
記号で答えなさい。
ア、石灰水を白く濁らせる。
イ. 漂白や殺菌のはたらきがある。
ウ.ものを燃やすはたらきがある。
空気より軽い気体で、水に溶けてアルカリ性を示す。
オ、黄緑色の気体で, 刺激臭がある
カ.色やにおいがない気体で, 空気中に最も多くふくまれる。
問4 下線部③について, 銅が付着した電極の質量をはかると, 1.8g増加していた。 電気分解で生
じた銅は、すべて電極に付着したとすると, 水溶液中に溶けていた塩化銅のうち, 電気分解され
た塩化銅の質量はいくらか, 答えなさい。 ただし, 銅原子1個と塩素原子1個の質量の割合は,
9:5 とする。
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