問6 ある環状プラスミドを3種類の制限酵素で切断したとき、次の表のような断片長 (kbp = 1000 塩基対(k:
10, bp : base pairs)) の直鎖状の核酸が得られた。
制限酵素名
Pst I
Hae II
Eco RI
(2)
断片長 [kbp]
5.0
2.0, 3.0
2.4, 2.6
制限酵素名
Pst | + Hae II
Eco RI + Pst |
Hae II + EcoRI
[断片長[kbp]
0.9, 2.0, 2.1
1.0, 1.6, 2.4
0.7, 1.1, 1.3, 1.9
(1) この環状プラスミドの大きさを, kbp を単位として答えよ。
EcoRI
(ウ)
[Pst1
0
TU 0.9
(土)
16
Haell
この環状プラスミドが制限酵素で切断される場所を示した図をつくりたい。
HaeⅡ
下図の(イ)~ (ウ)には制限酵素名を, (エ)~ (オ) には kbp を単位とした大きさをそれぞれ答えよ。
なお,図中の切断位置は必ずしも断片長とは一致しない。
問7図1に示すプラスミドに緑色蛍光タンパク質 (GFP) の遺伝子を組み込み, 大腸菌に取り込ませる実験を行
った。このプラスミドは,アンピシリン (抗生物質)の作用を抑える遺伝子 (amp) とラクトースを分解する
酵素である β-ガラクトシダーゼの遺伝子 (lacd) を含む。 外来遺伝子が組み込まれる領域は lacZの中にあ
り, GFP 遺伝子が組み込まれると lacZは分断されてβ-ガラクトシダーゼは機能を失う。 制限酵素を作用さ
せて, GFP 遺伝子を含む DNA 断片を切り出した。 また、 同じ制限酵素でプラスミドも切断した。 両者を混ぜて、
問3の酵素をはたらかせ、この混合液を大腸菌と混ぜて, 形質転換を行った。 次いでアンピシリンと X-gal
DNAリガーゼ
(β-ガラクトシダーゼが作用すると青くなる物質を遊離する) を含む寒天培地に塗布し培養したところ, 図
2のように青色と白色のコロニーの形成が観察された。