問題
8. 遺伝子の
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遺伝子の本体
肺炎球菌には、外側に被膜をもつS型菌と, 被膜をもたないR型菌とが
ある。この生物を用いて, グリフィスは,以下のような実験を行った。
実験I S型菌をネズミに注射したところ肺炎を起こしたが, R型菌を注射
しても肺炎を起こさなかった。 また, 加熱殺菌したS型菌をR型菌に混ぜ
てからネズミに注射すると, ネズミは肺炎を起こした。
続いて、 エイブリーは、以下のような実験を行った。
実験2 S型菌をすりつぶした抽出液をR型菌の培地に加えると,R型菌の
中にS型菌が出現した。 また, S型菌の抽出液にタンパク質分解酵素を作
用させ,これをR菌型の培地に加えたところ, S型菌が出現した。しかし、
S型菌の抽出液に(a) ある酵素を作用させ、これをR型菌の培地に加えた場
合, S型菌は出現しなかった。
また,ハーシーとチェイスは、バクテリオファージのT2 ファージを用い
て、以下のような実験を行った。
実験3T2 ファージのもつ (b) DNAとタンパク質に目印をつけて,大腸菌に
感染させたときに,そのどちらが細胞内に入るかを調べた結果,大腸菌に
入る物質は DNA だけであることを明らかにした。
問1 実験」において, 明確な結論を得るためにグリフィスは本文中に記述
していない対照実験を行っている。 その実験と結果をそれぞれ記せ。
① アミラーゼ
問2 下線部(a)について, 最も適当な酵素を次から1つ選べ。
② DNAリガーゼ
⑤ RNA 分解酵素
③ DNAポリメラーゼ
6
⑥ トリプシン
④ DNA 分解酵素
問3 実験や実験2で示されたような, 遺伝的性質の変化を何というか。
問4 下線部(b)の目印には、DNAとタンパク質を区別できる元素の放射性
同位体が用いられた。(I) DNAに含まれてタンパク質に含まれない元素
と, (2) タンパク質に含まれてDNAには含まれない元素をそれぞれ元素
記号を用いて記せ。
問5 実験1~3の結果より導かれる, 最も重要な結論を20字以内で記せ。
という
ために
2.3
を取り
ら
を
の
10-