98 樹状細胞の働き 5分 計算 それぞれの抗原に特異 図1 リンパ節内の蛍光顕微鏡像000円
的なT細胞は非常に少数である。リンパ節内で抗原を提示
動画解析による
細胞の動き
M
Ev
| GFP を発現した
T 細胞
RFP を発現した
樹状細胞
した樹状細胞がその抗原に特異的なT細胞と相互作用する
までの時間を調べるため, 樹状細胞とT細胞で蛍光タンパ
ク質 * を発現させて色分けする実験を行った。 (19同志社大改)
リンパ節内において全樹状細胞の10%が赤色蛍光タンパ
ク質(RFP) を発現しており, 全T細胞の20%が緑色蛍光夕
ンパク質 (GFP) を発現していた。 リンパ節内の樹状細胞とT細胞の動 図2 1個のRFP発現樹状細胞が
きを観察し(図1), RFP を発現する1個の樹状細胞が GFP を発現する
T細胞に接触するのべ回数(黒丸) を時間を追って数えた(図2)。 黒丸に
基づいて推定された直線を実線で示す。
この結果をもとに, リンパ節内に X抗原を提示する樹状細胞が10個
あったとき,これら10個の樹状細胞がのべ10万個のT細胞を探査す
るのにかかる時間を,次の①~⑥のうちから一つ選べ。ただし単位時
間当たりの接触回数は,時間経過で変化しないものとする。
① 0.5 時間
④20時間
② 1時間
⑤ 50時間
③ 10 時間
100時間
⑥
接触回数
GFP 発現 T細胞と接触する
のべ回数(黒丸)の時間経過
100+
50-
0.5
時間
*特定の色の光を当てると特定の
色 (蛍光) を発するタンパク質。
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