10
ことがある。
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ある硬貨を100回投げたところ,表が41回出た。 この硬貨は,
表と裏の出方に偏りがあると判断してよいか。有意水準 5%
で検定してみよう。
表が出る確率をpとする。表と裏の出方に偏りがあるならば
p≠0.5 である。ここで,「表と裏の出方に偏りがない」,すな
わち = 0.5 という仮説を立てる。
15
仮説が正しいとするとき,100回のうち表の出る回数Xは,
二項分布 B(100,0.5) に従う。 X の期待値mと標準偏差のは
m=100×0.5=50,o=√100×0.5×(1-0.5)=5
X-50
よって, Z=- は近似的に標準正規分布 N(0, 1) に従う。
5
正規分布表からP(-1.96≦Z ≦1.96) ≒0.95 であるから,有意
Z≦-1.96, 1.96≦
水準 5% の棄却域は
41-50
0
X=41 のとき Z=
5
=-1.8であり,この値は棄却域に
入らないから、仮説を棄却できない。 すなわち, この硬貨は表
と裏の出方に偏りがあるとは判断できない。
練習
ある1個のさい