「現代の国語」後期中間考査 事前公開論述問題
■次に掲げるのは『政治的思考』16頁2行目~7行目の記述である。
たとえば、政府の介入を極力小さくして、市場に委ねるべきという考えがあります。これについて、
貪欲さを全面化した間違った考え方だというふうに、倫理的に批判をする人々もいますが、適切で
はありません。そういう考え方も、あくまでも政治的な意見の一つとして認められるべきです。逆に、
生存権や平等を重視し、政府の再配分機能に期待するというのも、一つの政治的な意見です。どち
らもそれぞれに成り立つ考えであり、政治の場で議論をしていくしかありません。
ここでは、「政府の介入を極力小さくして、市場に委ねるべきという考え」と「生存権や平等を重視し、政府の
再配分機能に期待するという(中略) 一つの政治的な意見」を対比して示して論じている。前者を批判した意見に
ついては傍線部で述べられているが、後者への批判は書かれていない。後者の政治的な意見に基づく具体的な政策
を挙げ、そのメリット、デメリットの双方を書き記せ。(10字以内)