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大航海時代が起きた原因は複数ありますが、キリスト教の海外布教もそのひとつです。その時代背景は、16世紀の宗教改革です。ローマ＝カトリック教会（旧教）とルター派やカルヴァン派（新教）が教会体制について争ったのでした。教会内部が腐敗堕落していた旧教は不人気で、ルター派がドイツや北欧に、カルヴァン派がフランス、オランダ、イングランドに広まります。旧教側は、勢力立て直しのために、熱心に布教活動を始めました。布教の対象は、ヨーロッパにとどまらず、アジアやアメリカ大陸に向かいました。フランスで設立されたカトリック系の修道会のイエズス会は、海外布教の先陣をきったことで知られています。日本人がよく知っているフランシスコ＝ザビエルもイエズス会の設立時のメンバーで、彼はアジアにおける布教に尽力しました。
こうしたカトリックの海外布教が可能となったのは、大航海時代の先陣をきったスペインやポルトガルがカトリックの国であったことが大きいでしょう。こうした国は、宣教師を各地に派遣し、宣教師は現地住民に布教しました。
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