図のような装置を組み, 200mLの丸底フラスコに
10g の安息香酸,50mLのエタノール, 5mLの濃硫酸
を入れ,水浴上でガスバーナーを用い, 穏やかに, 混合液
が沸騰するように1時間加熱した。
反応液を室温まで放冷した後, 分液漏斗に移し,水
70mLとベンゼン 40mL を加え、よく振った後, 下層液
を流し出し,この液は廃液入れに捨てた。
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分液漏斗中に残った液体に, 飽和炭酸水素ナトリウ
ム水溶液 30mL を加え, 気体が発生するので注意して振
り混ぜた後,下層液を100mL ビーカーに流し出し集め
た。この集めた液体に濃塩酸を少しずつ加えたところ, 白い固体が生成した。 固体が生
じなくなるまで濃塩酸を加えた後,この固体を集め、 よく乾燥し,質量を測定したとこ
ろ 3.9g であった。
分液漏斗中に残った液体を三角フラスコに移し, ²) 無水硫酸ナトリウムを少量加え,
しばらく放置後, 固体をろ別した。
ろ液を水浴上で液体が留出しなくなるまで加熱した。 残った液体の沸点が高いため,
減圧下でこの液体を蒸留したところ, 化合物Aが 3.5g 得られた。
(オ)
(1) 図に示したように, フラスコ中に沸騰石を入れる目的を述べよ。
(2) 下線(ア)で濃硫酸を加える目的を述べよ。
(3) 下線(イ)の操作は,何を目的とした操作か。 その目的を述べよ。
(4) 下線(ウ) 炭酸水素ナトリウム水溶液を加える目的を述べよ。
(5) 下線(エ)で無水硫酸ナトリウムを加える目的を述べよ。
(6) 下線(オ)で留出してくる液体は何か。 構造式あるいは示性式で示せ。
玉入りコンデンサー
・水
-ゴム栓
丸底フラスコ
・沸騰石
一水浴
・三脚
ガスバーナー