11.1.3 電解質溶液の活量とイオン強度
ない溶質分子間に働くファンデルワールス力が希薄溶液中ではほとんど働え、
ず,溶質分子が互いに独立しているからである. ー方, イオン間に働く々、
は希薄溶液においても理想溶液からのずれが生じる。
相互作用が強いほど活量aと実際の濃度cとのずれは大きくなる. このお
いればy=1であり, 溶質問の相互作用が強くなるほどッは1から外れス
a = YC
陽イオンまたは陰イオンを単独に含む溶液は調製できないため, 各イオン
の活量係数y, およびy-を個別に求めることはできない。そこで, イオンの
活量係数としては, 各イオンの活量係数の相乗平均である平均活量係数
(mean activity coefficient)y=が用いられる. とくに電解質が陽イオンと陰
イオンに1:1で電離する場合. 平均活量係数 Y±は溶液中の各イオンの活量
係数7- およびy_を用いて式(11.10)のように表される.
Yェ= VY+Y-
(11.10)
溶液中のイオンの価数2が大きく, モル濃度cが高いほど, イオン間相理
作用は強くなり、平均活量係数yは低下する. そこで, 電解質溶液中での
オン間相互作用の強さを表す指標として、式(11.11)で定義されるイオン
度(ionic strength)!を導入する..
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