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3 水溶液状態変
実戦問題
物質が水にとけるようすを調べるために,次の①~⑥の手順で実験を行った。 下の表は100gの水にと
ける物質の質量の限度と水の温度の関係を表したものである。 あとの問いに答えなさい。
【実験】 ① ビーカー A, B, C, D にそれぞれ80℃の
<兵庫)
60 80
35.8 36.3 37.1
63.9 109.2 168.8
水の温度(℃)
20 40
水200g を入れ、Aには塩化ナトリウム,Bには硝
酸カリウム, Cにはミョウバン, D には砂糖をそれ A
ぞれ 75.0g とかす。
物質
B
②ピーカー A,B,C,D の水溶液をゆっくり 20℃
塩化ナトリウム [g]
硝酸カリウム[g]
ミョウバン[g]
38.0
31.6
まで冷やす。
砂糖 [g]
11.4 23.8 57.4 321.6
203.9 238.1 287.3 362.1
③ 結晶が出てきたビーカーは、水溶液をろ過し, 結晶をとり出す。
④とり出した結晶を乾燥させ、質量をはかる。
⑤とり出した結晶を薬さじで少量とり、スライドガラスの上にのせ、ルーペや顕微鏡で観察する。
⑥ 冷やしても結晶が出てこないビーカーは,ガラス棒で水溶液を1滴スライドガラスにとり, 水を蒸発
させ, ルーペや顕微鏡で観察する。
(1) ろ過の方法として適切なものを、次のア~カから1つ選びなさい。
}
オ
(2) 手順④において,ピーカーA~Dのうち, 出てきた結晶の質量が最も大きいビーカーはどれか。 A
~Dから1つ選びなさい。
[
J
(3) 手順③, ④において,ピーカーBについて調べた。 このとき,出てきた結晶の質量は何gか。 また,
このときの水溶液の質量パーセント濃度は何%か。 それぞれ小数第1位まで求めなさい。
質量〔
] 濃度 [
(4) 手順⑤ ⑥において, 図のような結晶が見られたビーカーはどれか。 ADから1
つ選びなさい。
}
(5)この実験について説明した文として適切なものを,次のア~エから1つ選びなさい。
アビーカーAとDの結晶をとり出すとき どちらの水溶液も、加熱して水を蒸発させる方法より、
冷やす方法のほうが適している。
イビーカーBとCの結晶を観察したとき,ビーカーBの結晶は青色, Cの結晶は無色であり、形だ
けでなく色でも区別できる。
ウピーカーBとDの水溶液を20℃まで冷やしたときの質量パーセント濃度は,Dのほうが大きい。
エピーカーBとCの水溶液を20℃まで冷やす途中の40℃の段階では, どちらの水溶液からも結晶は
出てこない。
ハイス
ろ過する液のろうとへの注ぎ方 ろうとのあしの位置につい
目する。
A~Dの水の質量が200gであり、表は100gの水に
物質の質量であることに注意する。 物質が水にとける量は、
量に比例する。
(3)のときの水溶液は、飽和水溶液である。
(4)結晶は,物質によって特有の形をしている。
(5) ア~エのA~Dの水溶液について1つずつ確かめていく。 一方の
水溶液があてはまっても、もう一方の水溶液があてはまらない場合
があるので、注意する。