現代文は、中学ではあまり解答のプロセス(なぜこのような答えになるのか)みたいなことはあまりやらないので、それで初めて見る文章を目にしたときにどのようにして読んでいけばよいのかがわからないんだと思います。
国語の試験問題は必ず答えがそれになる明確な根拠があります。そうでないと、「この答えでもいいじゃないか」って反論されてしまうからです。それをしっかりと見つけていく訓練が必要です。
いくつか「解くための」読解のポイントを書きます。これがすぐに使えるのは小説より評論です。堅苦しい内容で分かりにくいイメージがあるかもしれませんが、評論の方が点数はとりやすいです。基本的なことなので、評論にフォーカスしています。小説は以下に加えて小説のテクニックが必要です。
①本文の全体構造を理解する
ただ漠然と読むのではなく、本文の構成(写真参照)に着目する。(毎回分かりやすい構成なっているわけではない。)
②対比関係に着目
例えば西洋と日本、自然と文化、人工知能とヒト、科学的な考え方と宗教的な考え方、産業革命以前と以後など、しばしば何かと何かを比較して論じることが多いのでこれを見抜くことが大切です。
③具体例
わざわざ具体例を持ち出してきてまで言っているということは、何かを伝えたいわけです。その具体例を通して何を言いたいのか、その具体例のまとめが端的に書かれているのはどこなのかを見抜く力をつけるといいと思います。
④言い換え表現
何かについて必死に訴えるために、同じようなことを何回も言ったりすることがありますが、これについても要注意です。しばしば、言い換えられている部分が聞かれたり答えに影響したりします。
⑤接続詞に注意
これは①とも関連しますが、こうすることで文の構造が見えやすくなります。僕は□で囲うことが多いです。
他にも難解な表現やことばで立ち止まらないことや、先入観を持ちすぎないことなど大切なことはありますが、とりあえず上に書いたことを常に意識してみてください。
具体的な文章を写真に載せましたが、暇なら読んでみてください。この文章は、4~8段落で動物の心と機械の心で対比が使われていて、さらに1~3段落と9,10段落では本来の人間と現代人の心が対比関係になっています。、
長くなってしまいましたが、こんなことを意識しながら実際に問題を解いてみてください。
写真までつけていただき、ありがとうございます😊
私の苦手なところを全部見抜いているかのような、とても詳しい内容でありがたいです！
僕が一部写真で紹介した参考書は入試現代文へのアクセスという高校用のものです。読み方が身に付くのでおすすめです。高校1年生で僕はやっていたので全然中学生でもできると思います。