問4
(1) エ
[解説]イギリスのロンドン付近を通る経線なので本初子午線です。また、スペインの首都マドリードのあたりを通る緯線は北緯40度です。この北緯40度線はアメリカのニューヨーク、秋田県の男鹿半島、中国の北京などの近くを通るので覚えておきましょう。これに限らず、だいたいの国の緯度と経度はわかるようにしておきましょう。
(2) リアス海岸
[解説]このような複雑に入り組んだ海岸線のことをリアス海岸といいますが、問われているスペインのリアスハバス海岸は、リアス海岸の名前の由来ともなった海岸です。似たものにフィヨルドがありますが、簡単な違いとしては川の侵食作用によってできたものがリアス海岸、氷河の侵食作用によってできたものがフィヨルドであり、フィヨルドは比較的緯度の高い地域でみられます。この地域は比較的温暖なので氷河を成因とするフィヨルドとは考えられません。
(3)ウ
地中海沿岸、南アフリカのケープタウン周辺、アメリカのカリフォルニア州、南アメリカのチリ、オーストラリアのパースなど、温帯の地中海性気候にあたる地域では夏に乾燥し、冬に雨が降ります。この気候を生かし、夏には乾燥に強いオリーブやオレンジ、ブドウなどの栽培、冬に小麦の栽培と羊やヤギの飼育を組み合わせた地中海式農業が行われます。
アは、アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドなどの酪農の話です。イは、季節風の吹く華南や東南アジア地域の話です。エは、アメリカ、アルゼンチンの湿潤パンパなどで見られる企業的な穀物生産の話です。
問5
(1)ア
[解説]
X:EUは1967年にいくつかの組織が合わさってできたEC(ヨーロッパ共同体)を前進とし、1993年にEUとなりました。
Y:EU域内では、国境の通過自由、関税なし、他国の大学での卒業資格取得が可能、仕事の資格が共通で他国で働ける、他国の銀行への預金などができます。
Z:EUの中でも、ユーロを導入していない国(東ヨーロッパに多い、ポーランド、チェコ、ノルウェー、スウェーデンなど)も多く、かつてイギリスもユーロを導入していませんでした。(イギリスは2016年にEU離脱)EU域内でも結束が揺らいでいたり、格差が生じていたりします。
(2)
[解説]総額に対するEU内の割合を調べます。整数値で答えればいいのでおよその値で計算していきます。
およそ54000ドルのうち35000ドル、53000ドルのうち33000ドルを占めているので計算するとおよそ0.63くらいなので6割といえます。また、貿易額はアメリカが多く、その割合は2700÷53000よりおよそ5%となります。