世界史
高校生

辛亥革命の幹線鉄道国有化についてです。

国有化になったら鉄道どうなるんですか?

四川暴動が起こったのは、借金が返済できなくて国有化になってしまったからですか?
それとも、清朝が借金を返せないだろうと見込んで国有化を防ごうとしたからですか?

辛亥革命 幹線鉄道国有化 四川暴動

回答

ゲストさんの補足をさせていただきます。

まず中国分割が行われていく中でも、中国人自身による企業経営が進展し、民族資本家と呼ばれる人々が誕生していたことを知っておきましょう。
そして民族資本家たちは、外国資本が経営するに対して利権回収運動を進めていました。利権回収運動とは、外国資本が経営する鉄道や鉱山などの買取を進めることです。

しかし、清朝政府は四国借款団から借款を受ける担保に、民営鉄道国有化を宣言しました。これが幹線鉄道国有化です。
これで怒ったのが、民族資本家や地方有力者でした。自分たちがお金をかけて買い上げてきた資本が勝手に国有化されて、海外の国家からの借款の担保になるということは、もし返済が難しければその資本は借款を通じてお金を貸した国家の所有物になるということであり、今までの民族資本家たちの努力は水泡に帰すのですから…
特に四川では元々民間鉄道の保路運動…要は外国資本に民間鉄道を渡してたまるか!というような動きが非常に大きかったようで、国有化令が出されたことに対して暴動が発生するまでにいたりました。この暴動が四川暴動です。

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四川暴動は清朝が新幹線の国有化をしようとしたために起きました。
国有化ということは、もともとは誰かのものだったのを国が「勝手に」奪い取ろうとしたわけです。
この国の身勝手な態度に民衆が怒ったと考えていいでしょう。
そして、このような身勝手な態度の裏にある清朝の思惑を理解をするためには、「借款(しゃっかん)」と呼ばれる、この時代に清朝が西洋諸国に対して行っていた借金制度を抑えておく必要があります。
この頃の清朝は、近代化政策をしようとしても19世紀の度重なる戦争でお金がなかったために欧米諸国に土地を担保にして借金をする必要がありました(これが借款です)
新幹鉄道の国有化もこのような目的の元で行われたわけです(鉄道は土地じゃないですが、交通網は大きな価値を持っていたために担保にするには十分でした)

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