ゲストさんの補足をさせていただきます。
まず中国分割が行われていく中でも、中国人自身による企業経営が進展し、民族資本家と呼ばれる人々が誕生していたことを知っておきましょう。
そして民族資本家たちは、外国資本が経営するに対して利権回収運動を進めていました。利権回収運動とは、外国資本が経営する鉄道や鉱山などの買取を進めることです。
しかし、清朝政府は四国借款団から借款を受ける担保に、民営鉄道国有化を宣言しました。これが幹線鉄道国有化です。
これで怒ったのが、民族資本家や地方有力者でした。自分たちがお金をかけて買い上げてきた資本が勝手に国有化されて、海外の国家からの借款の担保になるということは、もし返済が難しければその資本は借款を通じてお金を貸した国家の所有物になるということであり、今までの民族資本家たちの努力は水泡に帰すのですから…
特に四川では元々民間鉄道の保路運動…要は外国資本に民間鉄道を渡してたまるか!というような動きが非常に大きかったようで、国有化令が出されたことに対して暴動が発生するまでにいたりました。この暴動が四川暴動です。