政治・経済
高校生

多数決について質問です。
民主政治等において民意を計るために多数決が行われると思うのですがそれだと少数意見の人から反発が少なからず起こると思うんです。
このような状態にならず、多数
決の原理が有効的に働くためには何が必要なのでしょうか?
教えて頂けたら幸いです。

回答

それは民主主義についての本質で答えを出すのは難しいですね。まず多数決は必ずしも良い結果をもたらすとは限りません。考えてみれば、その当時、最も民主的と見られたワイマール憲法を持ったワイマール共和国から独裁者ヒトラーが誕生した歴史があるからです。古代ギリシアでは民主主義は多数者の専制だと批判されていました。ではなぜ、現代、世界で問題はあるにしろ民主主義が最も理想的な政体だと思われているのでしょうか?それは多数決が結果に「正統性」をもたらすからです。しかしそれが「正しい」とは限りません。では、少数派、多数派にとって正統性ではなく正しい結果をもたらすにはどうしたら良いでしょうか?それは目先にとらわれることなく言論の自由の下で皆が同じ議論のテーブルに並ぶことです。
具体例を出してみましょう。原発廃止に対して、意見が分かれますが、当然のことながら、原発地域にお住みの方は比率的にも廃止派に回ることが多いと思います。その逆も然りです。現在、原発周囲にお住みでない方も、もしそこに原発設立が決定された時に、その
意思を変えない人ばかりでしょうか?同じ交渉のテーブルにつくこと、同じ観念を共有することは確かに難しいかもしれませんね。
最後に僕的に考えさせられたエピソードを紹介したいと思います。
あなたがご存知か知りませんが、国民的アイドル?嵐のみなさんに関するお話です。
二宮さんが以前、「5人が仲良くやっていける秘訣は?」というインタビューを受けていた時に彼はこういいました。
二宮「特にないですね。ただ、グループ内で何か決める時に、一人だけが反対したことは絶対にやらない」
というものでした。
もちろん、範囲を5人から日本社会、世界へと広げつつこれを実践することは難しいですが、民主主義の核心をつくようなエピソードだと思いました。
長々とすいませんでした。

seek after truth

この回答にコメントする
疑問は解決しましたか?