生物
高校生
解決済み

免疫の問題で、

もし、B細胞が、ヘルパーT細胞による働きかけを必要とせず、自身の抗原認識のみで活性化するようなしくみであったならば、生体にはどのような不都合が生じると考えられるだろうか。

がわかりません。
よろしくお願いします。

回答

✨ ベストアンサー ✨

まとめると、B細胞が単独で活性化できると、自己免疫疾患の増加、免疫の精度低下、記憶形成の不完全さ、アレルギー反応の増加といった問題が生じ、生体にとって大きな不都合となる。そのため、B細胞の活性化にはヘルパーT細胞が関与する仕組みが必要。

以下説明
①自己免疫疾患のリスクが高まる
通常、ヘルパーT細胞は「自己」と「非自己」を厳密に区別する仕組みに関与し、自己抗原に対するB細胞の暴走を防いでいる。しかし、B細胞が単独で活性化できると、自己抗原を誤認識して抗体を作るリスクが高まり、関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどの自己免疫疾患が頻発する可能性がある。

②異物に対する免疫応答の精度が低下する
ヘルパーT細胞は、抗原提示細胞(マクロファージや樹状細胞)からの情報を受け取って、適切なB細胞の活性化を助ける。この過程を省略すると、本来攻撃すべきでない抗原に対してもB細胞が活性化する可能性があり、無駄な免疫応答が増えることになる。

③免疫記憶の形成が不完全になる
ヘルパーT細胞は、免疫記憶の形成にも関与している。B細胞が単独で活性化すると、記憶B細胞の生成が不十分になり、同じ病原体に対する長期的な免疫が弱くなる可能性がある。その結果、何度も同じ感染症にかかりやすくなる恐れがある。

④免疫の過剰反応(アレルギー反応)の増加
B細胞が抗原を直接認識するだけで活性化すると、本来無害な物質(花粉や食物成分など)に対しても抗体を作りやすくなり、アレルギー疾患が増える可能性がある。特にIgE抗体が過剰に作られると、アナフィラキシーショックのような強いアレルギー反応が起こるリスクが高まる。

参考程度で🙇

ゆい

丁寧にありがとうございました!

この回答にコメントする
疑問は解決しましたか?