憲法が大事にされる理由を答えるにはそもそも歴史を踏まえなければなりません。
まず、かつての国家は政府の一存で国家を支配するようなものでした。
すなわち政府の自由気ままに、国家が運営され、それによって国王にとって都合の良いような国家運営がなされていたのです。
しかしながら、憲法があることにより国民主権が守られます。政府の自由気ままでなく、国民の民意によって国家を運営することができるため、国民が決めたことによって国民を統制する民主主義が守られます。
また、国民が決めた法以外に国家は国民に介入しなくなるため、自由主義が守られるのです。(このような国家体制を自由民主主義といいます。)
さらにかつては政府の好き勝手な国家運営がなされていたため、国民の人権が時には侵害されたり、また、戦争に駆り出されることによって平和が脅かされることがありました。
しかし、憲法が国家を縛ることにより、国家が国民の人権を侵害することを防ぎ基本的人権の尊重が守られます。また、戦争を放棄することにより国民の平和が守られるのです。