Question

わ。

漢文に目的語・補語が下で述語が上というルールがあるということですか？

問3 傍線部A「何異同乳
乳之犬而争一貫之投也」の返り点の付
を、次の①~⑤のうちから一つ選べ。解答番号は 30
何異同乳之犬而争骨之投也
何ぞ乳を同じくするの犬にして争ふに異なりて一骨に之を投ぜんや
②何異同乳之犬而争一骨之投也
何ぞ乳を同じくするに異なるの犬にして争ふは一骨を之に投ずるや
③何異同乳之犬而争三一骨之投也
何乳を同じくするの犬にして一骨の投ぜらるるを争ふに異ならんや
異同乳之犬而争三一骨之投也
何乳を同じくするに異なるの犬にして一骨の投ぜらるるを争ふや
⑤ 何異同乳之犬而争三一骨之投也
何乳を同じくするの犬にして一骨を争ふに異なりて之を投ぜ!
反

ムルハ
なお、各選択肢に用いられた熟語の意味を確認すると、「希釈」は
「液体などの濃度を薄める」、②「講釈」は「説きあかす意味を説
明する」、「明」は「申し開きをする・言いわけをする」、「会
釈」は「仏の教理を理解し解釈する・うなずく・お辞儀する」である。
問3 返り点と書き下し文の問題
まず、「何也」の用法を確認する。 「何 也」は、疑問形の時には
末を「連体形+かや」と読み、「どうしてするのか」という意味、
反語形の時には旬末を「未然形+んや」と読み、「どうして―――しようか
(いやしない)」の意味である(【14 基本句形】参照)。各選択肢の
句末の読み方を確認すると、④は「連体形+や」で読んでいるので疑
問形であり、・・は「未然形+んや」で読んでいるので反語形であ
ると判断する。 疑問・反語のどちらの意味に解釈するのが適当なのかは、
文脈を踏まえて判断しなければならない。
次に、傍線部の後半の語順に着目して、各選択肢の読み方を確認す
る。の「一骨に之を投ぜん」のように読む場合、「投ず」は述語、「一骨
に」・「之を」は目的語・補語なので、「投一骨之」の語順でなければな
らない。しかし、傍線部Aは「一骨之投」の語順なので、「一骨に之を投
ぜん」の読みは成立せず、誤りである。 同様に、②の「一骨を之に投ず
る」と、 「之を投ぜん」についても、それぞれ「投二骨之」、「投之」
の語順になるはずであり、傍線部Aの語順では成立せず、誤りである。こ
れらを踏まえると、正解は③のいずれかである。
ニシテ
傍線部Aは、同じ父母から生まれたにもかかわらず財産をめぐって争う
兄弟に対する筆者の言葉の一部であり、直前の「同気 三相念、乃爾相
攻」([同じ両親から生まれた] 兄弟でありながら互いに思いやることも
せず、かえってこのように互いに攻撃しあうというのは)から続いている
ので、この内容を踏まえて③・④の選択肢を検討する。 ③「何ぞ乳を同じ
くするの犬にして一骨の投ぜらるるを争ふに異ならんや」は、直訳すると
「また同じような罪を犯すかもしれない」ような者を「
はできないという二
あひおもハ
ゼン
「どうして同じ乳を飲んだ犬で投げ与えられた一本の骨を争っている様子
と異なっていようか、いや異ならない)」となる。つまり、財産をめぐっ
争う兄弟を、犬の兄弟が一本の骨を争うのと同じではないかと非難した
言葉に解釈でき、③であれば文脈が成立することがわかる。一方、⑨「何
乳を同じくするに異なるの犬にして一骨の投ぜらるるを争ふや」は、直
訳すると「どうして同じ乳を飲んだのとは異なる犬であって投げ与えられ
た一本の骨を争うのか」となり、直前の内容と意味がつながらない。した
がって、正解は③である。
問4 内容説明の問題
「過」は、動詞の場合は「すぐ」と読んで「通り過ぎる・越える」の意
「味、「よぎる」と読んで「立ち寄る」の意味、「あやまつ」と読んで「間違
える」などの意味があり、名詞の場合は「あやまち」と読んで「間違い・
クムルハ
塩
「失敗」の意味がある(【1重要語】参照)。傍線部Bに付いている返り点
を参考にすると、傍線部Bの「過」は「知」の目的語であり、名詞「過」
(ス) 」の形で
と読めばよいとわかる。また、「能改」の「能」は「能
「――できる」の意味の可能表現である(【1重要語】参照)。これらを
踏まえて傍線部Bを訳出すると「間違いを認めて改めることができるの
は、善良な民である」となる。傍線部Bは、手枷で拘束されて牢獄に入れ
られた兄弟が悔い改めて和解したことを受けての筆者の言葉であることか
「知過能改」は「仲違いしていたことが間違いであると認めて和解
リテヲクムルハ
できた」兄弟の行動であり、すでに二人は間違いを改めることができてい
るのでもうすでに罪人ではない、つまり「善良な民である」というのであ
る。
この点を踏まえて各選択肢を確認すると、は「自分の罪に気づいた時
に行いを正すことができなくても」という内容が「能改」 ([行いを〕 改め
ることができる)の内容に反しており、誤りである。 ②の「また同じよう
な罪を犯すかもしれない」も、「能改」の内容に合致しておらず、また、
あやまち
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