説明と平行して計算していった方がきっと分かりやすいと思い、答えまで出しちゃっていますが、ぜひ、自力でも解いてみてください!(私の計算があってる保証もありませんし…)
(3)
イヌリンの濃縮率が120倍ということは、水分量が120分の1倍になったということです。
つまり、
120mlの原尿から、1mlの尿がつくられる
ということ。
このことをふまえた上で、問題文より、10分間につくられる尿は10mlとあるので、「尿10mlをつくるには原尿は何mlあったらよいか?」と考えると、例えば
120:1=x:10
のように比で計算してみると、原尿の量が出てきます。
1200mlでしょうか。
(4)
基本的には、再吸収量(質量)は、
(原尿中の質量)ー(尿中の質量)
で求められます。
ボーマンのうに濾し出されて、再吸収されなかった分が尿に含まれて出ていくので。
《尿素》
10分間に生成される原尿(=1200ml)中に含まれる尿素の質量は、表に、0.3mg/ml(1mlあたり0.3mg含まれる)とあるのを利用すると、
0.3×1200=360mg
10分間に生成される尿(=10ml)中に含まれる尿素の質量は、表に、20mg/mlとあるので、
20×10=200mg
これらの差が、再吸収された尿素の質量だから、求める値は、
360-200=160mg
でしょうか。
《ナトリウムイオン》
10分に生成される原尿(=1200ml)中に含まれるナトリウムイオンの質量は、表に3.2mg/mlとあるので、
3.2×1200=3840mg
10分間に生成される尿(=10ml)中に含まれるナトリウムイオンの質量は、表に、3.4mg/mlとあるので、
3.4×10=34mg
よって、求める再吸収量は、
3840-34=3806mg
でしょうか。