まずキアズマと動原体は違うものです。
キアズマは減数分裂前期の際に染色体がX字型に交差している部分であり、組みかえが起こる原因となっています。
一方、動原体はただ染色体をつなぐ部分です。
また染色体はクロマチンが非常に凝縮された状態の構造をいい、基本的にM期でみられる構造です。
なので、染色体の複製というより、DNAの複製という表現の方が良いです。
さて、DNAの複製はS期で行われますね。その際、全く同じ遺伝情報をもったDNAを複製するわけです。そしてその後、コヒーシンというタンパク質によって2本のDNAはつながっています。この2本のことを姉妹染色分体といいます。
それが人間の場合は46個あるということですね。つまり、DNAは92本です。
コヒーシンでつながったクロマチンはそのままG2期を経てM期の前期に入ります。そのときに動原体以外の部分のコヒーシンは分解されますが、動原体部分だけがつながっているので、いわゆるY字型のようになります。
動原体にあるコヒーシンが分解されない理由はシュゴシンというものによって守られているからです。
ちなみに中期から後期にかけて、セパラーゼというタンパク質によって分解されるので、姉妹染色文体は両極へ離れていきます。
すこし詳しくなりましたが、こんな感じで進んでいきます。
英語ですが分かりやすい図を載っけておきます。