https://www.u-english.co.jp/reading/8.html
↑とりあえずお茶濁し的に、参考になると思われるページを紹介します。
ofと日本語の「の」は完全一致するわけじゃないので、「の」という訳語だけで乗り切ろうとするのは、正直無理です。割と早い段階で限界が来ます。
ofに限ったことではないですが、前置詞のさまざまな用法を整理して理解するための手立てとして
前置詞の前後の名詞や冠詞に着目するというのがあります。紹介したページはおそらくそのような理解に立ってofという前置詞をまとめていると思います。
名詞といっても、普通名詞、物質名詞、集合名詞、抽象名詞、とありますし、単数複数もあります
冠詞もa・the・無冠詞とあります
前置詞の前後の名詞を、こういうふうに文法的な性質で分類して、組み合わせを考えると、少し見えてくるものがあるかな?と思いますが、名詞や冠詞についてきちっと理解する必要がありますね。
でもそんなこと考えるのは、とりあえずよく出るやつをあたまに入れてからの話です。期待したい答えじゃないかもしれなくてすみません…
ちなみに今回の質問の表現は、リンク先の(d)のやつですね。
ofの前averageが、形を持たない抽象的なものを表す名詞
ofの後ろ43.6 hours per weekが、単位付きの数詞とか、もしくはofの前と同じように抽象名詞
同格のofと同じ とまでいえるかわからないけど、
前の名詞を後ろの名詞で言い換えたり説明している感じになります。
後 という 前
という訳がうまくハマることが多いですが、
今回の場合はうまくいかないですね。
「の」と訳せる典型的なofの場合は、
ofの前後の名詞はそれぞれ別々のもので、
一方が、もう一方に属する
という関係がありますが、
今回のofはそうではなくて、
前後の名詞は同じものを指していて
言い換えだったり説明だったりをしているだけです。
an average of 43.6 h per week
だったら
average = 43.6 h per week ということです。
ところが
the(an) average of the ranksの場合はまた別のofで
おそらく(b)か(a)のどちらかになります。
ofの前averageは抽象名詞
theとaは場合によりどちらもあります。
ofの後ろのthe ranksは階級・ランク というと目に見えない抽象的なものに見えるけど
今回は複数形ですから可算名詞です。
つまり"1回目"は〜位・"2回目"は〜位
というふうに
一つ一つの順位を"数え上げる"ことができる、
何回も順位をつけるから、何回目の順位 というふうに数えることができる。
そういうものを指す言葉としてこのrankという名詞を使っているとわかります。
つまり不可算の抽象名詞ではなく普通名詞に近いわけです。
抽象名詞 of 普通名詞(具体的なものを表す名詞)
の場合は(a)(b)のパターンで
(a)後 が 前する [主格のof]
(b)後 を 前する(もしくは受動態で後 が 前される)[目的格のof]
というのを読み取って
〜したもの/〜すること というような意味合いです。
だから
the ranks が average したもの・すること
とか
the ranks を average したもの・すること
と読めます。