英語
高校生
解決済み

英語の質問です。
今日、"American of Italian ancestry"「イタリア人が祖先のアメリカ人(イタリア系アメリカ人)」と言う表現に出会ったのですが、この表現は「イタリア人の祖先のアメリカ人」と言う風に解釈することも出来ませんか(事実とは異なりますけど、、、)?また前者は根源のof、後者は所属のofで合って居ますか?
回答宜しくお願いします。

回答

✨ ベストアンサー ✨

文法的な解釈は合っているかもしれない?(ちゃんと考えてない)かもしれないけれども
実際にはそういう使い方はしない 
というのが答えになるかなぁ…

ancestryっていうのは「先祖」と訳せる場合もあるかもしれないけど、これを単独で訳すなら「家系」って意味が1番近いと思うんですよ。

〜 ancestryで 〜の家系 
Italian ancestryだったら イタリア人の家系
つまり先祖を遡るとイタリア人に突き当たる家系

で、このancestryっていうのは辞書を見ると可算名詞としても不可算名詞としても使うと書いてあるんですが
of Italian ancestry イタリア人の家系の っていうときは基本的に目に見えない「家系」というものを言ってるので不可算名詞で抽象名詞的な使い方をしてます。

of + 抽象名詞 = 形容詞 っていう文法の説明
聞いたことありますか?
たとえば of importance = important とかが典型ですけど、importanceとimportantみたいにあきらかに派生関係が読み取れる単語じゃなくても使うことがあるんです。
だからAmerican of Italian ancestry っていうのは
名詞Americanをof Italian ancestryが修飾していて、
このof Italian ancestryは一つの形容詞みたいなもので、Americanがどういう性質を持つAmericanなのかを言っているとわかります。
そんでその性質が 
Italian ancestry イタリア人の家系
先祖を遡るとイタリア人につきあたる家系
ってことだとわかるから イタリア系アメリカ人 ってことになります。

これを
American =アメリカ人
of =の
Italian =イタリア人の
ancestry =先祖
みたいに単語一つ一つに分解して
日本語に直してから並べ替えて、
その日本語をさらに捻ると、
質問者さんみたいな疑問が浮かぶんだと思います。

中学以来の学校で習う英語の読み方を徹底するとこうなっちゃうと思うんですけど、
その読み方からどこかで抜け出す必要があります。

kakko_pn

of + 抽象名詞 = 形容詞を使って居ると言うのは気付きませんでした、、、
英文を読んで居た時に、ここだけ妙に引っ掛かったんですよね、、、
自分は細かく分解して文を読んで居る訳ではないので、おそらく、のののののさんがおっしゃっている様な余り良くない読み方にはなっていないと思うのですが、、、(そう願いたいです、、、)
これからも精進して行きます。

ののののの

ancestry の訳が「家系」なのか「先祖」なのかの理解の違いがだいぶ大きいと思ったので
それに関連して、以下、余計な話です。

これは単語の訳でよくあることですが
どちらの訳も辞書に載っている=どちらの訳も無条件に自己判断で選んで構わない 
ということではありません。

辞書とか単語帳とかの日本語訳というのは、「こう訳したら上手くいったよ」という過去の翻訳の事例の寄せ集めにすぎません。
だから、
どういう状況・どういう文脈で、その訳がうまくいったのか、ということをよく考えないといけないし
同じ単語で訳がいくつかある場合、その単語の「根源的な意味」「もともとの意味」はなんなのか を考える必要があります。
複数の訳のうちのどれかが根源的な意味に近い場合もありますし、複数の訳の最大公約数的な部分にもともとの意味が読み取れたりする場合もあります。
だから、なるべく例文にあたるのが良いです。

今回の場合、画像1枚目の辞書の訳に(集合的に言う)と書いてあるのがわかりますか?例えば「自分の先祖をたどる」というときは1人の特定のご先祖様だけじゃなくて脈々と続く血筋をずっとたどりますよね。つまり「家系」と言い換えられる意味で「祖先」「先祖」と言っているわけです。

Italian ancestry 以外にも画像の通りいくつか例文を見ると同じように「祖先」はあくまで「家系」と言い換え られる使い方をしてあるとわかると思います。
1枚目と5枚目の画像にancestorという単語が出てきますが、特定の1人の先祖を指す場合はancestorという単語を使います。
「イタリア人の祖先であるアメリカ人」というのは、イタリア人もアメリカ人もひとりの人を指しているわけではないからややこしいですが、
「Aさんの先祖は織田信長らしい」というのと同じ使い方だとわかるので、
ancestryではなくancestorで表す「祖先・先祖」
なのです。
日本語ではどちらも先祖・祖先 ですが、英語では明確に区別しているのです。

https://www.google.com/search?q=ancestor+ancestry+%E9%81%95%E3%81%84&rlz=1CDGOYI_enJP759JP759&oq=ance&gs_lcrp=EgZjaHJvbWUqBggDEEUYOzIGCAAQRRg5MgYIARBFGDwyCAgCEEUYJxg7MgYIAxBFGDsyCwgEEEUYJxg7GIoFMgYIBRBFGDwyCQgGEAAYQxiKBTIMCAcQABhDGLEDGIoFMgwICBAAGAQYsQMYgAQyDAgJEAAYBBixAxiABNIBCDE4NjhqMGo0qAIAsAIA&hl=ja&sourceid=chrome-mobile&ie=UTF-8

こういうこともよくあることなので、
単語レベルで覚えた訳を当てはめて、語順だけ入れ替えて
あとはその日本語を捻ってそれらしく見せる、
というやり方は危険なんです。
単語の訳を覚えるのは必要ですが、
覚えるなら、「根源的な意味」「もともとの意味」に1番近い「1番広く使えそうな訳」を覚えておくと良いでしょう。
今回の場合はそれが「家系」だということです。

真面目に勉強されている方が陥る壁の一つなので、
質問者さんが実際陥るかどうかはわかりませんが、
理解されておくのも良いかと思ってご紹介しときます。

kakko_pn

色々と詳しく教えて下さり、本当にありがとうございます。のののののさんのアドバイス通りに英語を勉強して行こうと思います。

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