生物
高校生
解決済み

ベネッセ駿台の第2回記述模試の生物第2問です。
問い3の(1)と(2)が分かりません。
答えは(1)が4で(2)が1と4です。

【生物 必答問題】 2 遺伝子の発現に関する次の文章(III) を読み、後の各問いに答えよ。(配点25) というタンパク質に巻き付いてヌクレオソームを形成し、 イが凝縮してい I 真核生物のDNA は, ア さらに複雑に折りたたまれて イ という構造を形成している。 ると転写されないが, ほどけると転写されるようになる。 真核生物の転写には,多数の基 本転写因子が関わっており, それらはRNAポリメラーゼとともにプロモーターに結合す る。また, プロモーター以外にも転写調節に関わる転写調節領域があり、さまざまな種類 の調節タンパク質が結合して転写が調節される。 RNAポリメラーゼは、鋳型鎖DNAの カ の方向に から オ 末端には、キャップ I の方向に移動し, mRNA前駆体は 順に合成されていく。 mRNA前駆体の開始コドンより前の 構造とよばれるグアニンヌクレオチドの結合した構造が付加され,終止コドンの後の カ 末端には,ポリA尾部 (アデニンヌクレオチドが連続した尾部) とよばれる配列 が付加される。その後,成熟したmRNAとなり, 翻訳が開始される。 成熟したmRNA のキャップ構造やポリA尾部は,細胞質中での mRNAの安定化や効率のよい翻訳を行う ために必要であると考えられている オ から
問3 mRNAをもとに作製した,相補的な塩基配列をもつDNAをDNAという。細 から mRNAを抽出し, 逆転写酵素とよばれる酵素で、RNA を鋳型としてDNAを合 成することにより、 試験管内でmRNAに相補的なDNA (cDNA) を合成することがで きる。 cDNAについて,次の (1)~(3)の各問いに答えよ。 (1) 真核生物のmRNA から cDNA合成を行う逆転写酵素も、DNAポリメラーゼと同 様に、短いヌクレオチド鎖 (プライマー)を利用して合成を行う。 真核生物のmRNA の構造から考えられる, cDNAを合成するための逆転写のDNAのプライマーに利用 できるものとして最も適当なものを、 次の1~4のうちから一つ選び、番号で答えよ。 A 3' 1 連続したアデニンヌクレオチド (A・・・・・・A) からなるプライマー 2 連続したグアニンヌクレオチド (G...... G) からなるプライマー 3連続したシトシンヌクレオチド (CC) からなるプライマー 4 連続したチミンヌクレオチド (TT) からなるプライマー D 12m AKI C C (2) 断片化したDNAをベクターに組み込んだDNAの集合をライブラリーという。ゲ ノムDNAを制限酵素などで切断して,組み込んだものをゲノムライブラリーといい それに対して,細胞内のmRNAをすべて cDNAに変換して2本鎖cDNAとし、組 み込んだものを cDNA ライブラリーという。 ゲノムライブラリーには当てはまらず、 cDNA ライブラリーにのみ当てはまるものを、次の1~6のうちから二つ選び、番号 で答えよ。 ただし、 解答の順序は問わない。 1 同じ個体内の細胞でも、組織が異なると異なるものが得られる。 2 同じ組織の細胞なら、 発生の段階が異なっても同じものが得られる。 ③ 一つの染色体を構成する DNA分子の塩基配列を調べることができる。 4 その細胞で発現している遺伝子が何かを調べることができる。 5 その細胞に存在するすべての遺伝子が含まれる。 6 プロモーターや転写調節領域を含むものがある。
遺伝子の発現

回答

✨ ベストアンサー ✨

まず(1)ですが、添付した図を見ながら読んでみて下さい。
1枚目の説明文に書かれていますように、真核生物のmRNAが成熟するときに「終止コドンの後の3'末端に、ポリA尾部が付加され」ます。つまり、真核生物のmRNAの3'末端にはAAAAAA...という配列があるということです。
ということは、逆転写(RNAを鋳型としてDNAを合成する)の時には、AAAAAAと2本鎖を作る配列をプライマーとして利用できるということになります。気をつけていただきたいのは、DNAを合成しますので、Uではなく、Tを繋げたものをプライマーとして使います。
ですので、4の「連続したチミンヌクレオチドからなるプライマー」が答えになります。

(2)の問題文は難しいことを言っているように見えますが、言っていることは1つだけです。
ゲノムライブラリーは細胞のDNAから作り、cDNAライブラリーは細胞のmRNAから作るということです。

教科書の別の項目に書かれていると思いますが、細胞内のDNAにはその生き物に必要なすべての遺伝子の配列が書かれています。ですが、たとえば皮膚の細胞は、赤血球に必要なヘモグロビン遺伝子を使いません。逆に、赤血球は皮膚に必要なコラーゲン遺伝子を使いません。このように、1つ1つの細胞は、それぞれに必要な遺伝子だけを転写してmRNAを合成しています。

このように考えますと、mRNAから作るcDNAに当てはまるのは、
1の「組織が異なると異なるものが得られる」
4の「その細胞で発現している遺伝子がなにか調べることができる」
の2つだと分かります。
その他の2,3,5,6、はDNAに当てはまる事だなと分かるかと思います。

もし説明が足りないところがありましたら、またコメントいただければと思います。

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