国語
中学生
解決済み

文学的文章についてです。
写真の(3)の答えが解説を見てもあまり納得出来ませんでした。
どなたか教えてくださいm(_ _)m
あとできたら、なぜ「ア」ではないのかも教えて欲しいです。
よろしくお願いします(>人<;)

春 HITC 作品2「黄色い目の魚』 休み時間が終わると、私は絵の具の準備をした。自分の下書き にたいかいうんざりしたので、せめて色をつけて、もう少し絵の ようなものにしたいと思ったのだ。 下手は下手なりに、いつも、 あれこれ考えてればって奮闘するのだが、今日はどうしても集中 できなかった。見るより、見られるほうに、描くより描かれるほ うに、どうしても気持ちがいってしまう。 つくづく思った。 私は絵ができていくのを見るのが好きだ。いい絵ができていく のを見るのが、何より何より一番好きだ。 絵のそばにいたい。 好 絵のそばにいたい。どうしようもなく惹きつけられる。 六時間目が終わりに近づいても、木島は絵の具を出す気配はな く影や色を灰色や黒のトーンで細かく描きこんでいる。鉛筆の 数は三本に増えた。 美術の大森先生はゆっくり巡回しながら、アドバイスをしてい たが、木島の後ろで歩みを止めた。顔つきがすっと険しくなる。 「何をやってるの?」 三十半ばで、神経質 ・大森先生は男にしてはかん高い声で とげとげしく聞いた。 「デッサンをやれって誰が言った?」 木島の鉛筆が静止した。 「どうして、君は、いつも、そういうことばかりするの?」 ここの六個の机の生徒たちは、みんな描くのをやめた。男の子 たちは互いに顔を見合わせている。どうやら前科があるらしい。 木島はスケッチブックとペンケースを持って、 ってしま 一年の時のことは、私は知らないけど。 木島は自分の絵に目を落 としたまま黙っていた。 大森先生はイライラした様子で片足のかかとを細かく踏みなら した。 「あのねえ、美大を受けるにしても、デッサンだけやればいいっ てもんじゃないよ。 それにね、これは授業なんだから、ちゃんと 言った通りにしてくれないと困るんだよ」 「受験とか、そんなんじゃないス」 木島はぼそりと答えた。 「じゃあ、なんだ?」 ・先生の声は低くなり、そのぶん、怒りが激しくなったのが感じ られた。ほかのグループの生徒たちも、こちらを注目していた。 木島は細い目をいっそう細めた。 視線は空に泳ぎ、何もとらえ ていなかった。一瞬、何か鈍い悲しみや痛みのようなものが彼の ははっと胸を突かれたが、彼はまたす ぐに目を伏せてしまった。机に置いている両の拳に力がこもった。 何かに耐えているように、何かを激しく迷っているように。節の ところが白く尖って見えた。 顔に浮かんだ気がした。 私はは とが そして、彼はゆっくりと口を開いた。 「鉛筆でちゃんと描けるようにならないと、色が使えないんで 「だから、なんで?」 先生の声には苛立ちのほかに強い侮蔑と圧力がこめられていた。 木鳥の顔からぶっと表情が消えた。いつか見たことのある寒い 顔になった。それからは何を聞かれても言われても一言も口をき かなくなり、ついに教室から出ていくように命じられた。
13 たちは互いに顔 木島はスケッチブックとペンケースを持って、あっさりと出て いってしまった。描きかけの私の絵も出ていってしまった。 教室の中は、みんなが息を殺しているような堅い沈黙がたちこ ぼうぜん めていた。私はしばらく茫然としていた。何が起きたのかよく飲 みこめなかった。わかるのは、この教室の中で最高の絵描きがい なくなってしまったこと、もっと見ていたかった絵が消えてしま ったことだけだった。 私はいきなり立ち上がった。その唐突な動作に、教室中の視線 がいっせいに集まった。何かはっきりした覚悟やモクロミがあっ たわけじゃなかった。ただ、あの絵がまだまるで未完成なこと、 そして、木島が続きを描きたいんじゃないかと考えていたのだ。 *見るより、見られるほうに~…美術の授業で、正面に座った相手を 描くという課題が出され、「私」と木島はお互いを描くことになった。 問題 (2)
O → 処分 次の中から選びなど ア 自分の絵のすばらしさを評価できない先生への 自分を一方的な理由で非難する先生への怒り。 自分の絵の描き方を否定されたことに対する悲しさ。 自分の思いを理解してもらえないことへの悔しさ。 (③) 線部3の理由として最も適当なものを、次の中から選び なさい。 ア 木島の絵の描き方が、明らかに美大受験のためのものだっ たから。 イ 木島には教師の指示に従わない前科があったことを、思い 出したから。 質問に対する木島の答えが、いいかげんで態度の悪いもの に思えたから。 木島の言っていることは、自分にも本当のところ理解はで きるから。 44 線部4のような行動を「木島」がとるに至った心情の変 化が表れた部分を、本文中より35字以内で抜き出し、その最初 と最後の5字を書きなさい。 -どう
文学的文章 理由 解説

回答

✨ ベストアンサー ✨

多分なんですけど...
木島は先生の指示に従っていない上に先生に対して言い返している(?)からそれが先生にとっては態度が悪く感じたのではないかと...また、先生の質門に対して「鉛筆でちゃんと描けるようにならないと、色が使えないんです」と返答していて、((なんで鉛筆でちゃんと描けるようにならないといけないのか))が説明されていないから、言い訳のようないい加減な答えに思えたんだと思います。
あと、アでは無い理由として、先生は((なんで今、美大受験のための絵を描いているのか))ということより、((どうして自分の指示に従わないのか))ということに怒っているのではないかと...
書いていて自分でもよく分からなくなってしまいました…語彙力がなくてすみません(;_;)

シャンシャン

ご丁寧にありがとうございますm(_ _)m
よく分かりました!

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