_「四川料理には辛いのは何故か、」→「四川料理は辛いのは何故か、」
_恐らくは、「唐辛子のカプサイシンが食欲増進を促し、また、発汗作用を促すので、夏が蒸し暑い四川省で好まれた。」と言う答えを期待しているもの、と、推測します。
_実際に、その様に解説しているウェブ・コンテンツもあります。
_でも、恐らくは間違っています。
_①:四川料理自体は、三国時代からありますが、現在四川料理として想像する唐辛子を多量に用いるスタイルが確立されるのは、1960年代です。詰まり、辛い四川料理は、1960年代からなので、たった60年間位の話しです。まあ、花椒(ホアジャオ)は紀元前から使われていたのてすけれども。
_②:他の地域はどうなのか?日本を始め、夏に蒸し暑い地域は他にも沢山あります。
_赤道付近とかでも、多くあります。少なくない赤道付近の地域では、寧ろ甘い食事が好まれています。
_夏に蒸し暑い、と、言うことは、食べ物が傷みやすいと言う事です。ですから、素材の味を誤魔化す為に、強い味付けが好まれ、解毒作用のある香辛料が用いられたに過ぎません。そして、それは、夏に蒸し暑い地域に限らず、平民は傷んだ食べ物を食べざるを得なかった訳です。それは、ヨーロッパ各地でも同じです。ですから、ヨーロッパでも、香辛料が持て囃された訳ですよね?