これは同等比較の割と根の深い特徴で
同等比較は例えの表現としても使うんですよ。
今回の文は
they can read a gesture (which is) as subtle as a change in eye direction.
こんな感じでas-asの前に関係代名詞+be動詞が省略されています。学校では習わないかもしれないけど、割とよくあることです。
同等比較っぽく訳すと「視線の変化と同じくらいの微妙な、ジェスチャー」となるんですけど、
ここでは訳からわかる通り、同等比較というよりは例えの表現として使っています。
ここからは余計なこと言います。
ちなみに、その文はso-that構文の一部ですよね。
so-that と同じような表現を
such-that という言い方もできることはご存知ですか?
ただし、語順が少しかわります。
(知らない場合は調べてください)
これと同じことが
as-as/so-as と
such-as でも当てはまるんです。
as-asはso-asとも書きますよね。
ニュアンスは少し違うんですけど、語順や構文としては同じものです。
同等比較として覚えるけど、例えの表現としても使えます。それは先ほど説明した通り。
such-as は
such A as Bで、BのようなA
って覚えることが多いです。
つまり、
たとえの表現として頭に入れることが多いんですけど、
実際には同等比較っぽい表現にもなるんですよ。
実例で説明した方がわかりやすいです。
such a beautiful lady as Jane
「ジェーンのような 美しい女性 」
という訳が定番ですが
「ジェーンほどの美しい女性」
「ジェーンと同じくらい美しい女性」
という意味でもとらえられるんですよ。
ただし、
suchは[名詞(句)につく]という文法上の決まりがあるので、soと違って形容詞がなくてもOKなんです。
such a lady as Jane
「ジェーンのような女性」という訳が定番ですが
同等比較と考えて
「ジェーンほどの女性」
「ジェーンと同じくらいの女性」
でも別に間違いじゃないんですよ。
ただ、ladyの前に形容詞がないから
ジェーンほど・ジェーンと同じくらい なんなのか
が書けないんです。
こういうことがあるから
such A as B → BのようなA
って覚えさせちゃうことが多いんですけど。
だけどこのせいで、
suchの表現とsoの表現が
実は同じようなこと言ってて
品詞としてなににかかるのか とかが
ちょっと違うだけ
っていう大事な特徴が理解できなくなっちゃうんです。
so-that /such-that で見られるような
共通点と違いは
実はso/suchを使うあらゆる表現に見られることで
so-asとかas-as/such-asもそう。
片方が同等比較でもう片方がたとえの表現ってこともなくて
どちらも、同等比較っぽくも、たとえの表現にもなる
ということです。