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西高東低のときに日本の東側で発達する低気圧について
この低気圧に名前はついていないのでしょうか
この低気圧が発生する理由とかは特に無いのでしょうか

天気

回答

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アリューシャン低気圧のことです。解説しましょう。

秋から本格的な冬になる頃、シベリア気団が勢力を増してシベリア高気圧を形成します。シベリア高気圧は強い寒気を伴い、強い北〜北西の風によって日本へ寒気を吹かせます。

一方、上空約9600mぐらいの高度では、「寒帯前線ジェット気流」と呼ばれる強い風が吹き、特に冬は南北に大きく蛇行する特徴があります。日本付近で発生する温帯低気圧は、上空のジェット気流に流される様にして南西から北東の方向への進路を取りやすくなります。低気圧は発達しながら太平洋を進み、南〜南西の風によって暖かく湿った空気を運びます。

すると、シベリア高気圧が吹かせる強い寒気と、温帯低気圧が運ぶ暖湿な空気は、ちょうどアリューシャン海域辺りで交わり、その結果、アリューシャン海域では低気圧が猛発達しやすい環境ができてしまいます。この状態は冬の間ずっと続き、シベリア高気圧とアリューシャン低気圧の狭間にある日本列島は、気圧の傾きが大きくなって天気図上に縦縞模様の等圧線が何重にも折り重なり、強い北寄りの風にさらされる事になるのです。太平洋を渡った低気圧は、低圧化したアリューシャン海域に吸い込まれる様にして取り込まれ巨大化します。これがアリューシャン低気圧であり、冬の低気圧の終着点となることが多い事から「低気圧の墓場」とまで呼ばれるのです。

2枚目の図はWikipediaに載っていた気象庁の天気図です。この例では中心気圧952hPaの低気圧となっています。もう一つ日本列島のすぐ南に前線を伴った996hPaの低気圧があります。この低気圧の予想進路まで描いてありますが、どうやら24時間かけてアリューシャン海域へ進んでいく予想のようです。アリューシャン低気圧に喰われる運命を迎えるのでしょう。

以上がアリューシャン低気圧が発生する理由です。多少専門用語を使って書きましたが、1枚目の自作の図解を参考にしてください。

じょう

補足。

地球のどこかで気圧の高い領域ができると、その反対側に気圧の低い領域ができるという相互作用があるのです。これは「テレコネクション」と呼ばれるもので、例えば冬の場合、大陸側にシベリア高気圧の様な強い高気圧が有ると、その反動を受けるように東側のアリューシャン海域で気圧が低い状態になりやすいのです。

この様な気圧変化の相互作用も、アリューシャン低気圧を形成し、発達させる要因の一つでもあるのです。

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