今となっては、問題文の記述内容が現実と離れていると言われてしまっても仕方がない状態だから、無理はないです。
【エネルギー自給率】の話をすると、日本で使用済核燃料の再利用は進んでいません。
再処理工場(六ヶ所村が有名)を動かすのに苦労し、さらに2011年の【東日本大震災】の影響で発生した原発事故でそれどころではなくなりました。
つまり、準国産エネルギーの前提は崩れているので、実際の自給率はもっと低いかもしれません。
フランスは別として、化石燃料が自国で採れるから自給率が高いです。化石燃料の輸入の必要はないという訳です。
日本では1970年代に【オイルショック】を経験して、省エネと石油をエネルギー源にしない発電方法(原子力発電)を広めました。また、石炭や石油を使う火力発電も発電効率を上げて、同じ量の化石燃料でより多くのエネルギーを得る工夫もしました。
二酸化炭素の排出が【少ない】という意味では環境にいいかもしれませんが、事故で【放射性物質】が流出して大気も土も汚染されて、人がそのままでは住めなくなってしまいました。
発電時のコストは【低い】とされていますが、原発事故の影響で除染(+復興費用)、廃炉、原発周辺に住んでいた人が住めなくなり仕事も失う損失を考えれば、コストは上がるし、すでにコストを税金や電気代など色々な形で負担しています。
でも、エネルギー源を安定的に得て、環境問題もクリアすることは絶対に必要なことです。今は、再生可能エネルギーと呼ばれる太陽光や風力などの発電方法も広げて少しでも状況を改善しようと動いています。