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金子みすゞさんの「星とたんぽぽ」という詩の種類は何ですか?

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感情を明示した詩
叙情詩
「もの」「こと」を契機とした感情(こころ)を述べた詩
感情を暗示した詩
叙景詩
風景(もの)を述べた詩
叙事詩
出来事(こと)を述べた詩
 感情そのものだけを歌う詩は多分詩として成立しないであろう。何かについて感じたことを歌うのが、通常の詩であろう。感情が叙述上に明示されているか、叙述上にはなく暗示されているかによって、まず、叙情詩かそれ以外かに分けられる。叙情詩は、情が明示されている詩であり、叙景詩叙事詩は情が暗示されている詩である。そして、叙景詩叙事詩は、景や事だけが歌われているように見えて、それらに対する情が読み取られることを期待されている詩である。
 詩を上記のように叙述内容から狭く限定すれば、「私と小鳥と鈴と」は、「考え」を述べたもので、詩ではなく、箴言(エピグラム)というべきものである。評論によって述べるような「ものごとに対する評価・位置付け(常識を覆すような)」が、短くいいとめられているからである。
 しかし、この文章「私と小鳥と鈴と」を詩ではないと考えて、それで済ませていいかというと、「やっぱり詩やで」という内なる声が反対する。「私と小鳥と鈴と」で述べられている「論理的思考」そのものは詩ではないが、そのような「論理的思考」を「こと」であるととらえるなら、叙事詩として位置付けられるだろう。
 あるとき何かをきっかけに、金子みすゞは、「私と小鳥と鈴と」に述べられているような事を考えた。ある感情のもとに。そして、普遍的事実を事例とした思想「みんなちがってみんないい」として作品化した。その感情を明示しない形で。
 暗示されたその感情を、推測してみるならば、「誰かに、貴方はXXが出来ないと非難された。他の誰かと比較されて非難された。そして悲しかった。悔しかった。その言い分は正しいのかもしれないけれど、もっと違う考え方もあるはずだと思った。そして、考えた。書いた。自分の存在の仕方や他の存在の仕方について、すっきりした考え方が出来た。嬉しく思った」となるだろうか。その、「悲しさ、悔しさ、すっきり感、嬉しさ」が、暗示されているのだと考えたい。

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