日本史
高校生
解決済み

質問です。
写真の問について詳しく解説して頂きたいです!!
宜しくお願いします。

問② 自作農や中小地主が没落したのはなぜか。 地租改正と松方デフレの特性をふまえて説明しなさ い。

回答

✨ ベストアンサー ✨

まず地租は地価の3%ではなく、地価の3%が地租である
地価は政府が「この土地からは30円税が取れる」と判断したら地租が30円になるように地租を1000円にするというように、政府が恣意的に決めていました。
そして納入方法は江戸時代とは違い定額金納です。
これが基礎です。

そして定額金納になった為にインフレやデフレの影響を受けるようになります。先ほどの例を挙げれば、地租30円は絶対に変わらないわけです。しかしデフレやインフレによってお金の価値は変動します。
以下例は分かりやすさの為に地租3%等は考慮しないものとする

米1石を10円と仮定し、10石を生産できる農家がいたとして、その半分の5石即ち50円を税として納めるとする。(100円が総生産額になる)
そうすると5石は手元に残る。
これを基準として、インフレによって物価が上昇し、米1石の価格が2倍の20円になったと仮定する。
(200円が総生産額になる)
しかし基礎で書いたように、地租改正で定額金納なので、変わらず50円を税として納める。
するとどうだろうか。今までは100円のうちの50円を国に持っていかれていたのが、米の価格上昇により200円のうちの50円即ち米換算で2.5石分しか税で取られていない事になります。
このようにインフレやデフレが政府収入に実質的な影響をもたらすことが分かります。これが発展です。

では応用です。実際に立教大学だったかで出題された問題で、
インフレが起こった時に得をするのには◯を、損をするのに×を、損も得もしないのには△を地主、政府、小作人の三つの勢力に付けよみたいな問題です。
この時の回答は政府に×、地主に◯、小作人に△が正解なのですが、これが理解できていれば発展の内容が充分に理解できていると思います。

長くなりましたが以上の前提を踏まえ質問を見てみましょう。自作農や中小の地主の没落理由を「地租改正」と「松方デフレ」の二つのワードを使って答えよと言う問題です。
まず先ほど述べたように地租改正により定額金納になった事と、インフレの逆で、デフレは地主が不利で政府が有利になるのは充分に理解されていると思います。
なのでそれを踏まえて書けば
「地租改正により地租は定額金納となりインフレやデフレの影響を受けるようになった時に、松方財政による松方デフレが起こり、納税者が不利な状況になった為」と言ったところでしょうか。
長くなり申し訳ありません

Pクレゾール

だいぶ分かりにくいと思うので、図を置いておきます

りーたん😎

コメントありがとうございます。
だいぶ理解出来ました!!!
問にある、松方デフレの特性とはどういうことなのでしょうか?
またまた質問ごめんなさい、、

Pクレゾール

あ,問題文読み違えてた…ワードは別に使わなくてもいいのか…
松方デフレの特徴は紙幣整理にあるでしょう。当時のインフレの原因の一つは図に書いたように西南戦争の戦費の為に大量に不換紙幣を刷った事です。それと単純な増税ですね。
なので書き直すと
「地租改正により地租は定額金納になった為インフレやデフレの影響を受け、松方財政の元行われた増税や紙幣整理などのデフレ誘導政策により定額金納の地租が農民生活を圧迫したから」でいいと思います。
問題文を勘違いしてまして混乱させてしまいました

りーたん😎

返信ありがとうございます。
いえいえ!!!!
とっても分かりやすかったです!!
そうなのですね🤔
理解出来ました!!!!!!
コメント有り難いです。
ありがとうございました。

この回答にコメントする
疑問は解決しましたか?