江戸時代の武士は基本的には各藩ごとにそれぞれ給料が支払われていたのです。
例えば加賀藩は103万石の石高を持っていましたが、それをお殿様が全て総取りと言うわけではなくて、自分に使える家臣団、Aさんは50石、Bさんは20石Cさんには…と言った感じで給料が支払われていたので、武士は特に何もせずとも食いっぱぐれる事はなかったのですが、明治の世になると彼ら何もしない無能な武士というお荷物は明治政府の懐を圧迫します。
そして当時の財政支出のかなりは、何もしない武士に支払う形でした。
なので政府はそう言った連中達に
「もう給料払ってられねえよ」と思うわけですが、いきなりなんの前触れもなく
「給料来月から無しです」と言われたら武士も困るので、「北海道に屯田兵として行かない？」と誘ったりと色々するのですが、大半は今まで何もせずとも飯が食えていたのでいかんせん腰が重く何もしないので、
今まで武士に支払っていた給料を強制的に打ち切りにする事をやります。
無論ただ止めるのではなく、金禄公債証書という今まで1年間に貰えていた給料の5〜14年分を抽選で当たった順に支払うと言う紙切れを発行するのですが、武士にも生活がありますから将来いつ当たるかわからない抽選を待ってたら餓死してしまいます。
なので多くの武士は商人などに金禄公債証書を幾らかの金と交換してもらい、金を得るわけです。
そしてそれを元手に商売を始めたりするのですが、時には客にペコペコしてでも利益を得なければならない商業において今まで特権階級にいた武士が成功するはずもなく、多くは失敗していきます。
こうして没落する武士が大量に出たことがまず一つ。
そして明治の世は四民平等。いくつか欠陥はあるものの、かつて武士であろうが農民だろうが関係なくなり、武士の特権の一つで、武士だけが名乗れた苗字も平等になり、西南戦争勃発前年には刀を携帯する事を禁止する廃刀令も出されて武士の不満が大爆発するわけです。
これが西南戦争をはじめとする不平士族の反乱の原因です。
わかりやすくて読み込みました🫢
ありがとうございます！！