いくつかややこしい点があります
まず、この文は受動態ですよね。
受動態というのは
能動態の目的語を、主語の位置に持ってきて、全体の意味が変わらないように書き換えたものです
彼は、彼女を、愛している
He loves her.
⇅
彼女は、彼に、愛されている
She is loved by him(he)
なので、
・目的語がない(自動詞を使っている)場合は受動態を作れない
・SVOの受動態はSV(例文を見てください)
・SVOOの受動態はSVO(どちらのOを主語にするかで2種類の受動態がつくれる)
・SVOCの受動態はSVC
というのが受動態の文型を考える上で基本的な知識だと思います。
Children should be taught to keep their rooms clean.
この文を能動態に直してみます。
そうすると
[主語] should teach children to keep their rooms clean.
こんな感じになりますね。
ってことは
teach O to V が第何文型なのか分かれば、その受動態も文型が特定できるってことです。
ですがこれは非常に微妙で、
第4文型とも第5文型とも取れます。
①まず、第五文型SVOCと解釈できるのは
Oとto Vの間に主語述語の関係があるからです。
(O = C とかよくいうやつ)
Oに、toV するように、教える
という訳になるかと思います。
この場合は、受動態はSVCですね。
一方で
②第四文型SVOOとも取れます
この場合は、受動態はSVOです。
その場合to Vは一般的なto不定詞の名詞的用法(〜すること)と考えます。
だから訳は
Oに、toVすることを、教える
というのが基本的な形になりますね。
非常に微妙な違いなんですが、今回の文の場合
第五文型の場合は「部屋の掃除をいましろ」って指示されてる感じ
第四文型の場合は「部屋の掃除の仕方」とか「部屋というのは掃除しなきゃいけないんですよ、という教え」を日常的に受ける、という感じで
ちょっとずつ違います。
おそらく辞書では、どの文型かはっきりわかるような書き方はしてないんじゃないでしょうか。
teach引いてみて確かめてください。
teach O to V という形を取る、ということは書いてあっても、それが第何文型なのかははぐらかしてませんか?
実際のところ、文脈によってもどちらとも取れるし、
文型がどれであるかより、teach O to Vという形を取る、という事実の方が大事というか、それが分かれば読むのに困らないです。
この文の場合、
日本語訳はなんとなく①っぽいことを言おうとしてるような気がする(〜ように、と言ってるし)けど、
英文だけで判断するなら、②っぽいことを言ってると考えても全然おかしくないので、なんでこの日本語訳に限定して考えているんだろうと思ってしまいました。