【湯気と水蒸気と蒸気と】
_化学的には、湯気は、細かい水滴を分散質、空気を分散媒、とする分散系であり、(コロイド状態であるから)目視可能(目で見える)状態のこと、を言います。
_また、化学的には、水蒸気とは、水の蒸気のことであり、蒸気とは気化した状態のことです。ですから、目視できない状態のことです。
_しかし、日常会話では、湯気である状態も水蒸気と言っていますよね。可能な範囲内でなるべく使い分けましょう。
【湯気と水蒸気と蒸気と】
_化学的には、湯気は、細かい水滴を分散質、空気を分散媒、とする分散系であり、(コロイド状態であるから)目視可能(目で見える)状態のこと、を言います。
_また、化学的には、水蒸気とは、水の蒸気のことであり、蒸気とは気化した状態のことです。ですから、目視できない状態のことです。
_しかし、日常会話では、湯気である状態も水蒸気と言っていますよね。可能な範囲内でなるべく使い分けましょう。
「つづき」
_分散質の大きさに依って、分散系はコロイド状態になったり、ならなかったり、します。
_また、日本では、固体粒子が液体中に分散した分散系の事を懸濁と言う場合が多いですが、海外では、suspensionと言いますが、海外では、suspensionは、分散質の沈降速度が非常にゆっくりしている分散系は全てsuspensionと表現しています。
_このため、霧をsuspensionの一つとして定義している資料は多く見かけます。
「つづき」
②、放射霧(ほうしゃぎり)。
_風が弱くて晴れた夜には、赤外線輻射に依って、地面の熱がどんどん大気中に逃げていく。この為、地表面付近の 温度が下がる。これを放射冷却と言う。放射冷却に依り地面付近の空気が冷えて、 空気中の水蒸気が水滴となり、空中に浮かんで霧となった状態を放射霧と呼ぶ。
_地表面付近の現象で、日の出後1~3時間くらいで消えて解消する。(霧が消える。) 発生場所により、内陸霧・谷霧・盆地霧と場合がある。
③、蒸発霧、蒸気霧。
_暖かい水面上に冷たい空気がくると、水面からの蒸発が再凝結される。水蒸気の補給によって できた霧。降雨による蒸発霧(雨霧など)と、地物から水分が補給される 蒸気霧(川霧など)に分けられる、。
_風呂の湯気も、朝早く湖や川面にかかる霧も、冬の日本海で対馬暖流の上を冷たい 季節風が吹くときにできる霧もそれらと同じ原理で出来ている。
④、前線霧。
_前線に伴って発生する霧。温暖前線から降る比較的暖かい雨が、前線の下にある 寒気内でいったん蒸発して水蒸気となり、それが再び冷やされると霧が出来る。 これが前線霧です。前線通過後に雨で湿った地表上にできる放射霧等などのこと。
⑤、滑昇霧(かっしょうぎり)。
_空気が山の斜面をはい上がり、上昇気流によって気圧が下がり、断熱膨張して冷やされできる霧。遠くから見ると 山頂付近に雲がかかっている様に見える。
_霧とは、地表付近にまで到達している雲てもある。
⑥、混合霧。
_気温の異なる二つの湿った空気の塊の混合によってできる霧。
⑦、逆転霧。
_気温の逆転層下にできた層雲などの雲低が、地表まで下がった霧です。
【ご参考】
_霧とは、細かな水滴が空気中に分散した状態であり、化学的(この場合、気象学的なも見方も、化学適切な見方も、科学的であり、且つ、気象学的見方ではないから、科学的とは言わない)には、霧は、コロイドの一種です。車のヘッド・ライトやら、フォグ・ライトやら、に照らされた光が、少し離れた場所から観察されると、光のビームの経(みち)として観察出来るのは、チンダル現象そのものです。
_また、霧の様な状態のことを分散系とも言います。空気を分散媒、細かな水滴を分散質、と言います。気体が分散媒の分散系をエーロゾル(エアロゾル)と言います。
「続き」
_濃霧は、視程障害現象(≒見通し距離が低くなる現象)の1つ。
_山背(やませ)は、風の呼び名(種類)の一つ。山背(やませ)に依って移流霧という霧の一つが発生する事がよくあるが、視程障害現象が発生するかどうか、は、結果であって、山背(やませ)と呼ぶかどうかには、関係ない。霧が発生しなくても、山背(やませ)と呼ぶ。
_山背(やませ)とは、偏東風のこと。北日本の太平洋側で春から夏に吹く冷たく湿った東よりの風のこと。 寒流の親潮の上を吹き渡ってくるため冷たく、水稲を中心に農産物の生育と経済活動に大きな影響を与える。やませが続いた場合、太平洋側沿岸地域では最高気温が20℃程度を越えない日が続く。
【視程障害現象の分類】
①、霧(きり):視程が1km未満の指定障害現象のこと。
②、もや(靄):視程1km以上10km未満となっている状
態であって、微小な水滴や湿った微粒子で湿度50%以上
のもの。
③、煙霧(えんむ):視程1km以上10km未満となってい
る状態であって、微小な水滴や湿った微粒子で湿度50%
以上のもの。
_また、霧の中でも、陸上で視程が100m以下、海上で視程見が500m以下の場合に「濃霧」と呼ぶ。これは、気象注意報を出す基準でもある。
_かすみ(霞)やら、ガス(っている)やら、は、気象用語ではなく、一般的な日常用語であり、かすみ(霞)はもやと概ね一緒の現象と考えられる。
【霧の発生要因に依る分類】
①、移流霧。
_温かくて湿った空気が、冷たい地表面や海上を移動するとき、下層から冷やされると 霧が出来る。これが移流霧。山背(やませ)は典型的な移流霧の一つ。
_偏東風季節風時に発生する移流霧を海霧(かいむ)とも呼び、北西季節風時に発生すら移流霧を沿岸霧(えんがんぎり)とも呼ぶ。海霧・沿岸霧は、典型的に発生する場所からの名前で、それが地上にまで流れ込んできたり、東北地方で、春〜夏にかけて偏東風で沿岸部の水田地帯で発生しても海霧と呼ぶ。
_海霧は非常に濃い長続きする霧で、厚さが600mにも達することがある。 海霧が発生した海域では、船舶にとっては大きな障害となるほか、北日本ではこの霧が 流れ込んでくると、気温が上がらなくなり冷害となる。
「続く」
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