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_普通は、浮力の大きさを調整することと、バランスを良くする(専門的には、横揺れ(ヨーイング)を軽減する)ことは、別にかんがえます。更に、横揺れ軽減には、凪(な)いだ状態で、なかなか、横揺れが発生しないようにする静安定と、揺れている時にだんだんと揺れが収まる動安定とを別に考えます。
_また、貨物船やら貨客船やら旅客船やらの大型船に於いては、貨客自体の調整も有ります。
_(普通は、バランスを取る、とは横揺れの動安定のみを指しますが、洸太さんの文脈からは、何を意味するのかが微妙に違う様ですので、周辺知識に付いても説明します。)
①【船に載せるもののウエイト・アンド・バランスの管理】
_ウエイト・アンド・バランス(の管理)。
船に載せる貨物・旅客・乗員・燃料・滑油等の重量・重心位置の管理。船に載せる物のバランスと重量事です。これを怠って、横転・沈没したのが韓国のセウォル号です。
②【浮力の管理】
_バラスト・タンク。
_重心が高いと、横転しやすいので、船底に海水を出し入れするための密閉水槽(小部屋)を設置して、浮力を調整して、載せるものが少ない時は敢えて少し沈める様にして、船の喫水線(船体と凪いだ水面とが作る線)をある程度の範囲内に収めるようにします。
③【横揺れの静安定装置】
_横揺れの静安定軽減装置は、通常は船体本体として認識されています。水の中に下敷きを突っ込んで、左右に動かすと凄く力が必要ですよね。基本的にはその様な水の抵抗力を使う装置です。
③ー⑴、ビルジ・キール。
_ビルジ、とは船底(せんてい)のこと、キールとは、竜骨(りゅうこつ)のこと。亀の甲羅って楕円半球ではなくて、紙風船の貼り合わせ部分の所みたいに所々角張っていますよね。漁船の船底を見てもそんな角ばった所が有ります。それがキールで、木造船の時代には、構造材であって他より太めの木材(梁(はり))が内側に通っていたわけです。その梁がキールです。
_キールに沿って大体垂直に定規状の板を張っていきます。これがバルジ・キールです。横揺れの抵抗を増やします。
③ー⑵、ブラケット。
_プロペラ・シャフトが途中から水中に飛び出るタイプの船の時、船底とプロペラ・シャフトとを繋ぐフィンのことをブラケットと言います。
④【横揺れの動安定装置】
④ー⑴、スタビライザー・フィン
【続く】
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