あーこれは難しいですよね。
文脈を確認すると、
アムステルダムは主要産業の観光業を現状維持しつつ、それによる弊害をなるべく減らそうと試みた、ってことですよね。
何かに取り組むとき、そこから得られるプラスの面もあれば、マイナス面もついてくるのが普通のことです。
でもそれだと、
マイナスの面を無くそうと思ったら、そもそもの取り組み自体をやめるしかない、ということになるので、結果としてプラスの面も残りません。
アムステルダムは、いい面をそのまま残しつつマイナス面を減らすという、矛盾したことを両立させようとしたんですね。
このbutは
be able to keep the benfits of its tourism industry
と
(be able to) avoid many of the negative effects
という矛盾したことを両立できた、っていうことを表しています。
観光業の恩恵はキープできた
けど
否定的な影響の多くは避けられた
両立してどちらも成り立っているから、andで繋ぎたくなるけど、
前後の部分は確かに逆接の関係があるのでbutでいいんです。
はい。
なぜかというと
普通は観光業の恩恵(外貨とか雇用とか)を得たらその分悪い影響(交通状況の悪化とか)もついて回るものだからです。
だから、普通に考えれば、交通状況を良くしたかったら、観光業を抑制するしかなくて、当然利益も減ってしまう。
アムステルダムのすごいところは
観光業は現状維持できた【のに】、悪影響は現状維持ではなく、減らすことができた
ということです。この【のに】がbutです。
>普通に考えれば、交通状況を良くしたかったら、観光業を抑制するしかなくて、当然利益も減ってしまう。
アムステルダムは、観光業に頼っているから、利益が減っては困ってしまう
ということが、その英文の1〜3行目に書いてありますよ。だから文脈を把握していれば、私が何回か説明したことも、ここにbutが入ることも納得してもらえるはずですを
避けられたとあるのに逆接なのですか?