この地図の中心から外側までが20000㎞というのは、大切なポイントです。
でもcosθってどうすればいいんでしょうね?
じつは、この問題は、地球1周の距離とこの図だけで解答が得られます。
この地図は東京を中心とした正距方位図法ですよね。
そして、緯線経線は15度間隔で描かれています。
ということは、東京を通る南北の直線で、北緯30度~45度の線の長さは、地球1周の24分の1=40000㎞÷24=1666㎞になります。これをスケールとして東京~ペキン間の距離を考えると、約2000㎞になります。
なぜ地球1周が40000㎞かというと、もともとのメートル法で、赤道と北極との距離を10000㎞にしているからです。
その長さの1000万分の1の長さを1mに設定したのです。
その後、精密な測量でずれが生じてしまいましたが、いまさら基準の1mを変更するわけにはいかず、1周=ちょうど40000㎞にはなっていません。
図1の下の方に「緯線・経線は15度間隔」と書かれているからです。
もし書かれていなかった場合も、東経135度の経線が兵庫県の明石市を通っていることは習いますね。
だから近畿地方のあたりに経線があったら東経135度です(中途半端な経度の線は普通は描きませんから)。
この線があったら(15で割り切れるから)15度間隔です。
東京のあたりに経線があったら東経140度で、この線があったら、10度か20度間隔です。
緯度の方は、赤道から北極まで緯線が何本あるかで推理できます。
緯線経線が15度感覚だとなぜ分かるのでしょうか?しつこくすみません、その他は理解出来ました。