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【まず、前提】
あの時代は、食うか食われるかの時代でしたから、
植民地を獲得して大きくならないと、永世中立と言っていても中々難しい時代でした。
①明治政府は、朝鮮半島へ影響力を持とうと考えます。
ただ、朝鮮は清の属国でしたから、日清戦争で、清に勝って朝鮮半島の支配権を手にしたかった。
②日清戦争に勝ったことで、清にも影響力を発揮できうるようになりました。
そうすると、ロシアなど、清に影響力を持って支配したいと思っている国々から、
日本は、日清戦争で得た清国内の利権を手放すようにと圧力をかけられます。
そこで、日本は、戦争で勝って得た利権を手放します。
手放した利権の一部をロシアが手にします。
③清国内の利権をかけて、日露戦争で日本とロシアが戦います。
その時、清国内の利権を狙っているイギリスは、ロシアの南下を恐れ、日本と手を組むことで、ロシアの南下を止めようと考えます。
④日露戦争によって、産業革命以降、欧米に始めて勝った非欧米の国が日本であった。その事は植民地独立の運動家の希望となる。
日本は、欧米にも一目置かれる存在になった。当初の目的を達成する。
日本は、莫大な戦費を費やしたので、その借金に長年苦しむ事となる。(あまり知られていないが、これが地味に日本経済に効いていく)
❺極東での植民地獲得競争を欧米がしだしたことで、世界中の植民地にできそうな新たな新天地が無くなり、欧米間で、植民地の奪い合いが始まります。その先駆けが、日露戦争で、研究者の中には、日露戦争をWW0といい、第一次世界大戦の予行練習のような戦争と言う人もいます。
実際、二つのグループに陣営分けができつつあった点と、戦場で、機関銃が猛威をふるい塹壕戦が始まったと言う点では、WWⅠの予行練習のような戦争と言われてもおかしくありません。
ただ、戦場での教訓は、極東でおこった戦争であり、ヨーロッパではおこらないと当時の軍首脳は考えており、WWⅠの初期に、塹壕戦の適切な対処が遅れ、おびただしい兵士を消耗してしまいます。
すごい詳しく教えてくれてありがとうございます!!(*´ω`*)