✨ ベストアンサー ✨
ユダヤ人の迫害はヒトラー率いるナチスによって扇動されました。
彼は非常に演説が上手だったそうです。当時世界恐慌で、失業率が30％にまでも低下したドイツの中間層の国民の不満を受け止め、支持を集めました。ちょっと説明を端折りますが、その後ヒトラーが独裁者になります。
演説にて彼が何を主張したかと言いますとドイツ民族の優越性と、ユダヤ人排斥についてです。
当時ユダヤ人は金貸しの職に就いていることが多く、金の亡者、という偏見が生まれていました。
「ミュンヘン一揆で逮捕され、獄中で『わが闘争』を口述執筆した。ユダヤ人を、文化を創造する"優秀人種"であるドイツ人の対極にたつ文化破壊者と決めつけた。」
「ナチ党は、軍需経済や公共事業などで失業者を減らす一方、ドイツ民族の共同体の建設をめざして共産党など反対派を弾圧し、言論統制を強め、ユダヤ人を迫害した。」
上記の括弧の文は、帝国書院出版の明解世界史A、p178.179からの抜粋です。
抽象的にしか説明できず、すみません。
高校の世界史Aで習うと思いますよ。
そもそもユダヤ人は、ローマを滅ぼされてから、世界各地にバラバラに離散しました。そしてナチスドイツだけでなく、迫害を受けてきているのです。
その迫害の中で一番大規模で悲惨なものが、ホロコーストです。
ホロコーストは優生学、または優生思想といった考えに基づいて行われました。
迫害が行われたきっかけは、ドイツ民族の優生思想を持ったヒトラーの扇動だと思いますが。
長々とすみません。
つぎに、なぜ色々な迫害が起こるのか。
難しい問題ですよね。でも、自分でも考えてみるといいと思いますよ。
申し訳ないのですが、わたしは歴史上の迫害についてあまり詳しくないです。
なので、広義として"差別"の問題について、完全にわたしの見解になってしまうのですが、書かせて下さい。
差別、というと現代日本にも身近な例が出てきます。
難民の受け入れ、野宿者問題、障害者問題、ハンセン病患者などなど……。
わたしは、これら全てに当てはまるわけではないでしょうが、"知らない"ということに差別の原因があるのではないかと思います。
知らないものは、怖いです。おばけの正体がわからないから怖いのと同じです。
差別を受ける人のことをよく知らず、「あの人には近づいちゃダメ」とか大人は言ったりしますよね。それは子供の身の安全を守るためだったりもしますが、やはり、何も知らせずにその事実だけを伝えられても何も相互理解には繋がらないし、知らなきゃ何もできません。差別のない平和な世界なんて夢のまた夢です。
"知っている"ことは、物事に対する対処の仕方を正しく考えることにつながります。"知らない"と"知っている"には大きな大きな壁があります。
わたし達は、差別されている方のことをよく知りません。それは当事者にならないと、本当に理解することのできない辛さだったり、事情だったりします。
でも、理解しようと努力することはできます。
まぁ難民の方は、社会的に地位のある方で、”知っている"から意見を主張して迫害を受ける、ということがありますが。
でも、"知らない"ことは、差別につながる要因だと思います。あくまで、わたし個人の見解です。
わたしも考えがまとまり切らないところです。だから難しい問題だなぁと思います。
少しでも質問者様のお役に立てていればうれしいです。
最後に、本当にくどくど長々失礼しました！
丁寧に教えていただきありがとうございます。感謝いたします。とても分かりやすかったです。