歴史
中学生
解決済み

歴史の質問です。
太平洋戦争の漸減邀撃作戦は、日本はかなり細かく、しっかりとした計画を立てていたのにもかかわらず、途中で崩壊してしまったのはなぜでしょうか。
肝心の艦隊決戦をせずに、どんどん前へ前へと進出していったのは少し理解に苦しみます。
計画表を読んでも、アリューシャン列島やミッドウェー島まで進出したのはかなり足を伸ばし過ぎな気がするのですが…
大雑把でいいので、太平洋戦争史に詳しい方がいたら、説明して頂けたら嬉しいです。

太平洋戦争 第二次世界大戦

回答

✨ ベストアンサー ✨

まずは、公開ノートでひと笑い。(中学生の歴史の勉強ノートして、需要あるのかってね。これ、趣味だろ趣味)

①海軍の漸減邀撃作戦は、数学の基礎問題(部活の基礎練習)みたいなもの。
日露戦争のバルチック艦隊との戦い(日本海海戦)の成功例を単純に次もしたいなって妄想作戦。
この作戦の発生条件は、外国が日本へ戦争をしかけてきたときのみに発生する。
そもそも、日本海軍に正面切って戦争をしかけられるのは、イギリスとアメリカのみ。
ほんでもって、両国が、日本を占領したいかというと?ですので、ホントの所は、発生しようがない。
そもそも、戦争(外交)には、ある程度のルールはあるけど、作戦や外交においての手法にルールはない。
だから、戦争=海戦ではない。日本に石油やくず鉄の輸出を止めたら良い。戦国時代の兵糧攻めの考え方。

②そもそも、陸海軍の仲が悪い。だから、計画的に作戦を考えられていない。
陸軍は陸軍で、海軍は海軍で、都合の良い作戦や戦争を始めて行く。
正確には、軍人は、武勲をあげないと出世できません。だから、軍のためというより、自分の出世のために戦線を拡大させていった。
満州事変がターニングポイントで、現場の判断で勝手に戦争が出来る流れが出来てしまった。
その張本人が石原完爾なんだけど、彼が、後年、出世して、陸軍の中数にいたとき、中国への進出を止められなかった。
万里の長城の北は、中国でないので、満州事変は、中国外の事件で、中国と日本が事を構えるのは良くないという考えだったみたい。
でも、部下に、石原さんが(満州で)したことを、我々が中国でして何が悪いのですかみたいに、言われたらしい。
だから、日本の戦争計画なんてあった物では無い。目先の損得(自分の出世に有利かどうか)で動いているのだからね。
その点、アメリカのルーズベルトとか、イギリスのチャーチルはしたたかだった。
あと、明治維新の幕末の武力闘争(薩長)が、日本軍の原型であり、下級武士が事をなすという気風が残っていたのだろうなと個人的には思っています。高杉晋作なんて、長州藩の中で、クーデターまがいのことをして、長州藩を長州征伐で幕府と戦う状態にしていますからね。

③そもそも、資源がないのが一番の敗因。これは、地政学上の問題でもある。
アメリカとソ連(ロシア)は、国内に植民地を内包しているような国です。(武器を地産地消出来る?)
それに引き換え、日本は、資源を南方の遠くにとりに行くための戦争で、資源を南方から日本に運んで、日本で加工して、南方の戦線におくります。
日本の条件が不利すぎる。戦場=資源地帯で、資源地帯と本国の間が長くて、さらに、本国から戦場も長い。
アメリカは、日本軍の戦場でたたけば、日本の資源地帯を奪えて、日本を疲弊させらる。
日本軍の補給線をたたけば、自動的に日本軍が弱体化していく。
補給線をたたくだけで、資源の輸送と、軍の移動の両方をたたけるので効果が二倍。
戦略的にみると、日本海軍と戦わなくても、潜水艦による通商破壊をすれば、日本は弱っていきます。
アメリカ国内には、資源と(とんでもない工業力の)工場があり、それを、遠方の太平洋の戦場に送れば良い。

④アリューシャンは、ミッドウェー作戦の揺動作戦なので、当時の日本軍にとって、戦略的な意味は無い。
ただし、アリューシャンから、富岳(長距離爆撃機)を飛ばして、首都ワシントンをたたくのであれば意味はある。(地球は丸いから、平面の地図からは想像できないでしょうけどね。)
でも、富岳を大量に作れて、さらに、それに原爆でも装備できる工業力と資源があれば、そもそも、戦争する必要が無い。太平洋戦争(大東亜戦争)は、日本は資源確保が目的だからね。

⑤本来、真珠湾攻撃の時に、ハワイと、そのそばにあるミッドウェーをたたいていたら、ミッドウェー作戦は不要だった。
でもね、ハワイの燃料タンクを破壊しなかったのは、変に日本海軍が武士道=正々堂々艦隊決戦=戦争をへんに生真面目すぎるのと、それをする余力が無かった。
戦術家はいても、戦略家がいなかった。そういう人材を育てられていなかった。日日月火水木金金で、きびしい練習をしていたけど、漸減邀撃作戦と大艦巨砲主義が前提の、古くさい戦術の鍛錬で止まっていた。
あと、南方の資源確保の戦争だから、戦力の温存をしたいので、ばくちのようなハワイ上陸はできなかった。ハワイ上陸をするとなると、陸軍の協力と、大量の輸送艦(揚陸艦)が必要。
言うのは簡単だけど、それが実際するとなると難しい。

WWⅠから、戦争は、総力戦です。工業力、技術力、資源や人員の数がものを言う作業ゲームです。
戦場の勇敢な勇者や、あざやかな作戦で、勝敗を決する時代じゃなくなった。

てな感じでしょうかね。

満州事変 石原完爾 幕末 高杉晋作 大艦巨砲主義 空母機動艦隊
海猫

毎度毎度、教えて頂きありがとうこざいます。

要するに、日本が真面目に「戦争」をしていなかったんですね。例の無茶口将軍や辻ーんみたいな軍人ばっかり抱えて、昇進とちゃちなプライドなんかを戦争に持ち込んで、質も物量も勝っている超大国相手に渡り合えるわけがはずがなかったわけですか。

ドクトリンについては、まだ世界の主流は大艦巨砲だったから、多少は仕方がないのかもしれません。
ただ、米英は後からちゃんと対処してきたので、やっぱり日本が学ばなかっただけなのかもしれませんが。

どうもアリューシャン列島(キスカ島やアッツ島)なんかは、地面がやわらかすぎて、爆撃機どころか戦闘機さえ飛ばす飛行場も作れなかったそうです。ただ、米本土を占領していた、というのは精神的には結構影響があったのかもしれませんね。

結局、自国のシーレーンも確保できなかった国じゃ、ハナから戦いにもならなかったのでしょう。

さてと、自分は明後日受験なので、Z旗掲げて不退転の覚悟で今日から勉強頑張ります。

ひふみ

武運長久
壮健あれたし

試験後にでも読んで下さいな。
強力なリーダーシップって難しいんですよね。
そのリーダーが正しいと誰が保証できるかって問題がある。
歴史が証明するけど、その時は誰も証明できない。

皇道派だって、天皇親政をすれば、良いはずという漠然とした希望がよりどころだからね。
そうなると、多数派工作をするときに、目先の出世とかが鍵になる。会社の中の派閥争いもよたようなもの。

アメリカのすごい所は、表面的には民主主義だけど、実質は、資本家の影響力が強い所でしょうね。
大統領選挙はお金がかかるので、選挙自体は民主的な手続きを経てるけど、実際は、選挙資金を提供した資本力のある人の意見が通る。(金さえあれば、両陣営を応援してもルール違反にはならない。)
だから、選挙で変わる大統領は資本家の執事みたいな者で、ぱっと見は色々な事をしている様に見えて、根底の政策に一貫性がある可能性がある。経済活動で儲けるという事で一貫しているし、大統領が暗殺されても、次の大統領を立てれば良いだけ。
(日本は、総理が暗殺されて、政治家は、自分の命惜しさに、軍に強くな発言をする人がいなくなりました。)
そう考えると、軍の将校の出世競争に左右される日本軍の方針の方が稚拙になってもしかたありませんよね。

アリューシャンの地面がやわらかすぎたのですね。それは、初めて知りました。それでは、飛行場に向いていませんね。
とはいえ、金と資財をかければ、なんとかなりような気もしますけどね。
爆弾を積んで、燃料を少なめにして軽い状態で離陸して、燃料は空中給油とかね。(当時は、空中給油なんて技術は無いはずですけどね。)
それより、あの地域は天候に問題があるように思うので、天候が晴れて、出撃できても、帰ってきた時無事着陸できるのかな?
それでも、戦争は、自軍の被害がでても、相手を屈服させたら良いので、戦略的に重要なら、作戦をするでしょうね。

アメリカのように工業力があれば、戦艦も空母も両方作ればいいのですが、元々、工業力と資源に難のある日本は、そんな贅沢な建造が出来ない。空母も満足にそろえられないので、その苦肉の策が、航空戦艦ですからね。
それに、戦艦など大型艦を消耗戦に使えないので、つい温存してしまって、勝機を逃すって感じですかね。
例え1つの海戦に勝っても、消耗戦に持ち込まれたら、ジリ貧なんですけどね。

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