相対湿度は以下の式で表現できます。
(水蒸気圧)/(飽和水蒸気圧) × 100
飽和水蒸気圧(飽和水蒸気量)は温度のみで決まる値です。温度が高いと、飽和水蒸気圧は大きくなります。よって相対湿度は、温度が高くなれば水蒸気圧に対して分母が大きくなるので値としては小さくなり、温度が低くなれば分母は小さくなるので大きくなるのです。ただし、水蒸気量の絶対量は気温が高くて相対湿度が大きい時の方が多い点に注意してください。
霧(代表的なものを5種類)
◆放射霧
夜間の放射冷却に地表面が冷やされ風が弱いという条件が揃うと、夜から明け方にかけて発生する。冷たくなり過ぎた地表面の空気によって飽和状態になることにより生じる。日の出と共に解消する。
◆移流霧
暖かく湿った空気が、相対的に温度の低い海面上を吹走して冷やされ、飽和状態になり水蒸気が凝結して発生。
◆滑昇霧
暖かく湿った空気が山岳斜面を文字通り滑昇すると、空気が断熱冷却されてやがて飽和し、水蒸気が凝結する。
◆蒸気霧
湖の湖畔などで見られる。蒸発した水が冷たい空気に冷やされて凝結したもの。
◆前線霧
温暖前線付近で比較的暖かい雨が、冷たい気層を落下する時に冷やされ、周囲の空気中の水蒸気が飽和して霧になる。シャワー室でお湯を出すと、お湯によって温められた空気中の水蒸気が、すぐ近くの冷たい空気に当たって余分な水蒸気が凝結して湯気が立ち込める、まさにあの現象と同じ。
このように書くと、霧と雲は結局冷やされた空気中の水蒸気が凝結して発生する点で同じなのです。空に浮かんでいる場合は雲、地面に接している場合は霧であると『新 百万人の天気教室』という本に書いてありますが、霧粒の方が雲粒よりやや大きいそうです。霧の場合は視程(大気の濁り度を表すもので、遠くの目標物を認識できる最大距離)により1km未満を霧、1km以上を靄(もや)と分類します。
細かい説明ありがとうございます。🙇🙇
補足。
雲粒、霧粒、雨粒のサイズ感は『新 百万人の天気教室』のP80に載っている図が参考になると思います。