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長いですが、カルテルを結ばれる理由も含めて理解してもらえたらと思います。
携帯電話端末を例にしました。
メーカーAはスマホi を1台 80,000円で販売しています。
それを通信会社 3社が買って、利益をつけた上で消費者に販売しています。
3社は最初消費者への販売価格を以下の通りにしました
販売価格 - 80,000円が利益
D社は100,000円(利益20,000円)
S社は95,000円(利益15,000円)
K社は 90,000円(利益 10,000円)
少しして、D社とS社は安いK社に客を取られます。
D社は20,000円は利益がないとやっていけないと考えていましたが、S,Kに客を取られてしまうため、89,000円(利益9,000円)に販売価格を下げざるを得ませんでした。
しばらくして、D社はさらに販売価格を下げて88,000円にしました。値下げ競争で消費者は安くスマホを買えますが、各社の経営に必要な利益を確保できない状態になりつつありました。各社ともこれ以上価格を下げられないと言うようになります。
そこで、ある会社が他の2社に提案。スマホの販売価格を88,000円に統一して仲良くやりましょう。他の2社も賛成しました。これが価格カルテルです。スマホ事業は、この3社でほぼ100%のシェアを占めるため、3社以外のライバルもいない状態なので、安心して販売価格の統一ができます。
こうして、スマホi は88,000円より下がることはありませんでした。さらに、スマホj も新しく販売することになりましたが、同じ思いはしたくないので、販売価格95,000円でカルテルを結び、各社15,000円利益が得られるようにしました。
消費者から、スマホj の値段が高いと不満が出るものの、どこにいっても95,000円で安く買える場所はありません。カルテルによって、会社間の競争がなくなり、高い値段でモノを買わざるを得ない状態になってしまいました。