日本史
高校生
解決済み

犬養毅は金輸出再禁止をして日本円と金を交換できなくしました、その結果景気が良くなりましたが、この政策は間違っていたんですよね?
犬養毅はなぜ金輸出再禁止をしたのでしょうか?

回答

✨ ベストアンサー ✨

歴史の出来事には様々な側面があるので、間違っていたと断定してしまうことはできないのではないかと思います。犬養の金輸出再禁止の前の日本経済を思い出してみると、蔵相井上準之助が金輸出解禁を行い日本経済を根本から立て直そうとしましたが、世界恐慌の影響もあり、深刻な昭和恐慌をもたらしました。
犬養は金輸出再禁止をすることで為替相場を下落させ、その円安を利用して輸出を拡大することで不況を克服しようとしました。おかげで例えば綿製品はイギリスを抜いて世界第一位になるなど、日本経済は世界に先駆けて世界恐慌から脱出します。そういう意味では、プラスに評価することができます。
しかし、日本が為替相場の下落を放置し、それを利用して輸出を拡大させたことは、欧米から強い反発を受けます。イギリスは日本のやり方を、ソーシャル・ダンピングとして非難しました。そして各国は経済のブロック化を進めていきます。
その中で日本は、日本・満州・中国での円ブロックを考えるようになり、華北分離政策が国策となっていきます。これが日中戦争の背景であり、日中戦争の長期化・泥沼化がアジア・太平洋戦争の遠因であることを考えると、この政策は間違っていたという判断ができるかもしれません。
少し長くなりましたが、犬養が金輸出再禁止をした目的は、為替相場の下落を利用して輸出を拡大させようというねらいがあったということになります。

とてもわかりやすい説明ありがとうございます‼︎

この回答にコメントする
疑問は解決しましたか?