①江戸(東京):幕府があり、実質的な首都であり、政治の中心。参勤交代で、全国の大名が生活する。(自分の領地と江戸を半々で生活=両方に武士を配置するから、彼らの生活費(衣食住)で、街の経済が回る。)
②京(京都):天皇がおられる。事実上の首都。とは言え、政治や経済力はあまりない。しかし、江戸幕府の正当性は、京都の天皇が征夷大将軍に任命しているからで、天皇=京=天皇を支える貴族(貴族には政治や経済の力より、権威付けの文化力がある。)が江戸時代の国体の要だから、当然、優遇される。
③大阪:京都は、政治経済の中心ではないが、天皇や貴族がおり、彼らの生活を支える物資の集積所として、大阪が存在した。=日本経済の中心。
大阪湾までは海運で運び、そこからは、淀川を遡上して京都に船で物資を運ぶ。=今で言うと、巨大港湾都市。
京都を物資で支える重要な街だったので、古くから、他の地域(都市、港湾)より発達。その流れで、天下の台所として、各大名の収入(米、年貢)を現金化する米の相場ができる。江戸は、街がでかいから経済力があるが、当時の日本の経済の中心は、大阪。
てな感じでしょうか。
江戸時代は、歴史的な流れや、地政学的な理由で、大阪や京都は、江戸に並ぶ日本を代表する都市でした。
当時のテクノロジー的には、大阪も、京都も平地が少ないのですが、江戸時代では十分大都市の機能を果たしました。
しかし、自動車や鉄道が発達した現在では、日本最大の関東平野を有する東京が、日本の政治と経済の中心です。
それは、地形的に当然のことだと思います。
現在は、
東京の海の玄関口(港湾都市)としての神奈川。←実は、大阪より経済規模が大きい。
川の治水は、技術の進化で問題なくなり、大きい平野を持つ名古屋も大きな都市ですよね。
地政学には、経済は直接関係ないですが、経済力は政治に影響を与えます。
そう言った地理的な要素をふまえて、歴史を見ると面白いですよ。