じ しん
3
Kさんは、地震について興味をもち, ある地震について調べた。 図は, 地点A, B, Cにおけるこの地震の地震
計の記録である。これについて,あとの各問いに答えなさい。 ただし, 震源から地点A, B, Cまでの大地の地下
のつくりはどこも同じであることがわかっている。 また, 地震による波は一定の速さで伝わったものとする。
図
200
地点C
wwA
m
WMmww
地点B
MAm
100
[km)
地点A
0
9時05分00秒
9時05分30秒
時刻
9時06分00秒
(1) 地震計の記録を見ると,地震のゆれには, はじめの小さなゆれと, それに続く大きなゆれの2つがあることが
わかります。このうち, 大きなゆれを何といいますか。 名前を答えなさい。
(2) (1)のゆれを伝える波を何といいますか。 波の名前を答えなさい。
Sq
(3)(2)の波が伝わる速さは何km/s ですか。 図の地震計の記録からその値を求めなさい。
あたい
しょきびどうけいぞくじかん
(4) この地震の, 震源からの距離と初期微動継続時間の関係を, 解答欄のグラフに表しなさい。
きょり
らん
(5) 次の文章は,Kさんが地震
ついて調べたことをレポートにまとめたものの一部で, この地震と同じ震源で,
この地震よりもマグニチュードの値が大きな地震が新たに発生した場合について考察した部分です。文章中の①,
のから適語を選び, それぞれ記号を○で囲みなさい。ただし, 地震による2種類の波の速さは2つの地震でそれ
ぞれ同じものとする。
もし,この地震と同じ震源で, マグニチュードの値が大きな地震が新たに発生した場合,地点Aにおける
初期微動継続時間は① [ア 新たな地震のほうが長くなる
つの地震で同じになる] と考えられる。また, 地点Aにおけるゆれの大きさは② [エ 新たな地震のほうが
イ 新たな地震のほうが短くなる
ウ 2
大きくなる
オ 新たな地震のほうが小さくなる
カ 2つの地震で同じになる] と考えられる。
6) 地点Dは, 震源からの大地の地下のつくりが地点A, B, Cと同じで, 震源からの距離が96kmです。 この地
点で,はじめの小さなゆれが始まる時刻は9時何分何秒ですか。
震源からの距離 如
びどう
3 (1X2)初期微動はP波,主要動はS波によって伝わる。
(3)地点A, Cの距離の差は, 160-40=120kmで, s波
が伝わる時間の差は, 45-15=30秒だから,
120
=4.0
30
しんげん
きょり
km/sである。
(4)震源からの距離と,それぞれの初期
微動継続時間を示す点を結ぶと原点を通る直線になる。
じ しん
あたい
(5)マグニチュードの値が大きいので規模の大きな地震で
ある。ある地点における地震の波の伝わる速さは変わら
(6)P波について(3)と同様
ないが,ゆれは大きくなる。
に速さを求めると8km/sだから, 地震の発生時刻は,
地点Aの記録より, 10-
40
8
=5より, 9時05分05秒であ
る。震源からの距離9%kmの地点Dは, =12秒後にゆ
れ始めるから,5+12=17より, 9時05分17秒。
96
8
4 (2(3)中央に暖気、両側寒気がある
pでけ事気が暗
(5)は、マグニチュードが大きくなればなるほど地震の強さは強くなります。しかし地震の伝わる速度は変わりません
(地盤によるが)