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パススルー課税についてです。
日本では認められていませんでしたが、アメリカのLLCは法人課税ではなくパススルー課税の適用を選択することができます。パススルー課税のメリットとして、税負担が軽くなることがあげられます。
私は法人化すると税負担が軽くなるいう認識だったため、なぜ法人課税ではなくパススルー課税を適用することで税負担が軽くなるのか理解できません。
詳しい方いらっしゃいましたら教えていただけると嬉しいです。

租税法

回答

✨ ベストアンサー ✨

法学の専門ではないので、法律的な論点は詳しくないのですが、、実務上携わることもあるので、知ってる範囲で答えします。
法人化すると、一般的には、法人の利益から法人税が取られて、利益の余剰を株主へ配当を行うと、配当にも税金がかかります。この2重に課税される状態を無くしましょう、というのがパススルーです。パススルーの場合だと、法人税がかからないため、税負担が軽くなるという理由になります。
余談ですが、日本でも利益の9割以上配当に回すことなどを条件にLLPやLPSでパススルーが可能になっています。

kona

ご回答ありがとうございます。
パススルー課税だと法人税がかからないため、税負担が軽くなるということはわかりました。ではなぜ、一般的には法人化した方が節税になるのでしょうか。もし分かったらそちらも教えて頂きたいです<(_ _)>

トマト

アメリカで個人事業主の方が税負担があるのは社会保障税だけだと思うので、そんなに法人化で節税メリットはないのかなと感じます。
日本国内でしたら、所得が一定金額以上だと所得税の税率より法人税の税率が安くなるため、法人化で節税メリットはでます。混同されてるのでは?と感じます。

kona

ありがとうございます。
授業で法人成りの話とパススルー課税の話が両方出てきて、困惑していました。国による違いがあるのですね。日本ではパススルー課税のメリットはあまりないということでしょうか。

トマト

現状日本のパススルーは、llp,lsp,任意組合限定で、ほとんど投資ファンドが利用しています。J-reat などの不動産投資法人などの投資法人で利益の9割以上配当に回すと配当金が損金扱いになるので、事実上パススルーと同義という実態となってるかと思います。投資が事業の主体の法人では、パススルーがないと、2重課税となるため、パススルーのメリットは大きいと思います。一般の事業法人ではもし利用できたとしても日本企業の現状では実需利用はあまりなく、富裕層の節税となるのではないでしょうか。我々庶民向けには、法人税を引いたあとの配当に税金をかけないよう個人の税額控除に配当控除があり、バランスをとってるのかなと思います。

kona

なるほど、投資ファンドのような配当金が多い企業の場合にパススルーのメリットが大きいのですね。そして一般の事業法人の場合は、メリットはあまりないということですね。丁寧でわかりやすい説明ありがとうございました。すっきりしました!

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