歴史
中学生

『世界恐慌』と『ファシズム』の登場の関係を教えて頂きたいです。
お願いします!!

回答

他の質問に対して答えたやつコピペします!

①アメリカの株価が大暴落
②銀行が倒産→企業が倒産→工事閉鎖→大量の失業者
③ドイツ経済へ波及
④ヨーロッパ経済へ波及
⑤アメリカのニューディール政策
⑥ブロック経済の構築
⑦植民地を持たない国(ドイツ、イタリア、日本)が見捨てられる→ファシストの台頭
⑧第二次世界大戦へ

といった流れで世界へと影響していきました。昔僕が他の人に説明したやつがメモに残っていたので、以下に詳しい流れの解説を乗せときます。
長いのでもし時間があったら読んでみてください笑

①アメリカの株価が大暴落
1929年10月24日(暗黒の木曜日)に、ニューヨークの株式市場で株価が大暴落しました。
その企業の株を持っていた人たちは大損ですよね。数億もの価値の株がたった一日にして全てただの紙切れになった人もいます。

②銀行が倒産
すると、その企業に投資して株を所有していた銀行も大損することになりますよね。
銀行から金が無くなって預金が引き出せなくなるのではないかと考えた預金者が一斉に銀行に押し寄せ、預金を引き出していきました。
もちろん銀行は金が無くなって倒産します。連鎖的に、その銀行が融資を行なっていた企業も次々と倒産していきました。
多くの工場が閉鎖され、大量の労働者が一気に失業者となりました。

そんな大不況の中、アメリカのフーヴァー大統領はどんな対策をしたかというと…「何もしない」という選択をとりました。アホです。
市場原理に任せておけば自然と景気は改善されていく、という「自由放任主義」を信じていたのです。これによって不況は治るどころかどんどん拡大し、世界へと波及していきました。 

第一次世界大戦後の世界経済はアメリカに依存していました。大戦によりヨーロッパ経済は疲弊していた上、アメリカに対し多額の債務を負っていたためです。必然的に世界全体が不況に陥ります。
ちなみにソ連は社会主義で、「計画経済」というのを導入していたため恐慌の影響をほとんど受けませんでした。

③ドイツ経済へ波及
そして特に、ドイツは恐慌の影響を強く受けます。
第一次世界大戦の敗戦国であるドイツは、当時多額の負債と賠償金を抱えていました。
戦勝国側が賠償金をただただ要求するだけではドイツ経済が崩壊し、賠償金を回収できません。そこでドイツ経済を崩壊させずに金を回収できるよう、アメリカが支援を行なっていました。

ドイツはアメリカの支援で経済を保ちつつヨーロッパ戦勝国に金を払い、ヨーロッパはその金でアメリカに借金を返し、アメリカはドイツ経済を支援するという構造です。

しかし、不況によりアメリカの支援が期待できなくなったドイツ経済がついに破綻してしまいました。

④ヨーロッパ経済へ波及
すると、ドイツからの賠償金でなんとか持ち堪えていたイギリスとフランスの経済も破綻します。
アメリカのフーブァー大統領はようやく「やべぇこれ」と気づいたのか1931年『フーブァー=モラトリアム』というものを発表します。
ドイツの賠償金支払い、ヨーロッパのアメリカに対する借金返済を一年間止めましょうという政策です。これでドイツの賠償問題を緩和してヨーロッパ経済を救済しようとしたのですが、遅すぎます笑。

⑤アメリカのニューディール政策
無能フーブァーさんはもちろん再選することなく、1933年 民主党のフランクリン=ルーズヴェルトが大統領に就任しました。
彼はニューディール政策という恐慌に対する画期的な政策を発表します。
その効果が出てくる前に第二次世界大戦に突入してしまったので政策への評価は賛否ありますが、アメリカ経済はほんの少し回復へと向かいます。少なくともフーブァーよりマシです。

⑥ブロック経済の構築
ヨーロッパ各国はそれぞれ恐慌への対策を始めました。
イギリスが金本位制というものを停止し、アメリカもそれに続きますが、金本位制について説明するともっと長くなるのでやめときます笑

そして、イギリスはブロック経済へと舵を切りました。ブロックとは「経済圏」という意味です。
自国とその植民地、密接な貿易関係にあった地域のみで経済圏を構築し、経済を回していこうという政策です。

自分の経済圏外の製品に高い関税をかけ、経済圏内では関税を低くする。
そうする事で他国の製品を除外し、イギリスの工業製品だけを植民地に売ることができます。
そして植民地は農業製品をイギリスに売ります。
そのイギリスのブロック経済を見ていたフランスやアメリカも真似して、自分のブロック(経済圏)を形成していきました。
それぞれ広大な植民地を有していたため、その経済圏だけで自給自足ができたのです。

⑦植民地を持たない国が見捨てられる
しかし。広大な植民地を持たないドイツや日本、イタリアはどうなりますか?
いわゆる、「持たざる国」です。
自国の工業製品を他国に売ろうとしても、ブロック経済により高い関税をかけられるので売れません。
そして植民地がないため自分のブロック(経済圏)を構築することも出来ません。完全に見捨てられました。

この3国のくくりをみたらピンとくると思います。そう、後の枢軸国です。
大不況の中でファシストが台頭し、自らの経済圏を構築しようと植民地の拡大を目指します。

⑧第二次世界大戦へ
そして、ナチスが政権を握ったドイツがポーランドに侵攻することによって、第二次世界大戦が始まりました。

つまり、1929年10月24日の暗黒の木曜日が、第二次世界大戦のすべての始まりだったのです。

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恐らくですけど、世界恐慌が起こった後のヨーロッパ(ドイツ、イタリア??)などで危機を打開しようとする民主主義を反対して全体主義を主張するファシズムが起こったのではないかなぁと思います!間違えているかもしれません💦

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